映画にまつわるファッション小噺 vol.10 ショーメがリニューアルした日
知人がファッション業界にいる関係で、よくショップのオープニングイベントやパーティに取材にでかけます。私の専門はファッションではないものの、エンタテインメントとは切っても切り離せない関係ということもあり、新しいものやことには、なるべく気をつけているようにしています。
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そんなこんなで、先週訪れたのはナポレオン皇帝御用達だったフランスの高級ジュエラー、ショーメの銀座本店グランドリニューアルイベントへ。ブランドのシンボルカラーであるコバルトブルーのファサードが印象的なショップのオープニングセレモニー、続いて行われた有明コロシアムでのパーティには、生憎の小雨模様ながら、イメージキャラクターを務めるスーパーモデルのステラ・テナントほか、多くのゲストが集まっていました。
ステラは、シャンパンカラーのベアトップドレスに、ため息の出るようなショーメのジュエリー“アトラップ・モア”のアリシア(1億7千545万5千円!!!)を身に着けて登場。鈴木あみ、酒井法子らタレント、芸能人たちも華やかなパーティスタイルで次々に到着。盛大なパーティとなりました。
会場では、ショーメのスピリットである「伝統と革新の融合」をテーマに、人気タップダンスグループ「ストライプス」(北野武監督『座頭市』)、「牧阿佐美バレエ団」、そしてマーシャル・アーツによるユニークで迫力あるコラボレーション・パフォーマンスを堪能しました。
「ここは本当に日本?」と目を疑ってしまうほどに、華やかに着飾ったゲストたちを横目に、仕事帰りのシャビー系ファッション(それでもいつもよりはキレイ系)でシャンパンを飲みまくっていた私。偶然にも、知り合いの某誌編集長に遭遇し、なんともゴージャスな世界ですね……とため息混じりの会話を交わしておりました。それにしても、こういう場所で感心するのは、“おでかけ着”姿がとても絵になっている人たちがそれはそれは多いということ。おしゃれをすることに慣れている人というのは、TPOにあった服、メイクを知っている人。程よいおしゃれが堂々とできる彼らには本当にうっとりします。
仕事帰りにパーティ、などという難しい状況にある私の場合、仕事に差し支えることもなく、パーティのムードも壊さない程度のおしゃれというものに、なかり頭を悩ませてしまうのですが、場馴れしている人々は、いともさらりとパーティに現れる。しっかりとおしゃれをするけれど、決して浮くことはない。そんなヨーロッパ社交界のような日常に生きる人々。日本にもいるところにはいるのです……。
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