必見のお正月映画はこれ! vol.3 『僕は妹に恋をする』に完敗!
TVドラマ「君はペット」で、はたまた「花より男子」で、もしくは映画『東京タワー』で、“彼”に心を鷲掴みにされたお姉さま方、お待たせしました! 再び、胸をきゅうううん…とさせてくれる、松潤が戻ってまいりました。それも、単独初主演映画『僕は妹に恋をする』にて。原作は、累計で600万部を売り上げている青木琴美の大ヒット同名コミック。互いに、抗えないほどの強い想いを寄せ合ってしまう双子の兄妹の切なくも禁断の恋を描いています。
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この作品のキモとなるのが、やはり松潤。ドラマや映画で着実に演技派への道をひた走る彼。最近では、蜷川幸雄演出の舞台「白夜の女騎士(ワルキューレ)」でも高い評価を得て、ますます勢いづいているのです。
禁断の恋などと甘美な響きはあるけれど、兄と妹の恋なんて、実際に兄を持つ立場からすれば、かなり信じがたい状況ではあります。しかも、私は武蔵丸に良く似た兄を持つ身。まったく理解できない感情が渦巻いている映画で、初めは「???」ばかりだったのですが、そこに説得力を持たせているのが、松潤の美貌と演技力。観ているうちに、「まあ、こんな兄さんだったら、恋心も抱くだろうよ」とあっさり敗北を認めてしまうことになったのです。しかも、時が過ぎるにしたがって、なんだか切ない気持ちが増幅。気づいたときには、もうすっかり完敗といった感じになっていたのです。
それにしても最近のコミック界では、実の兄妹、もしくは姉弟の恋を描いた作品が多いのだとか。タブーをおかしたいという好奇心は、アダムとイヴの時代から人間に脈々と受け継がれてきたもの。しかも、関係が禁じられたものであればあるほど、そこに存在する想いは純粋になる傾向が。そんな“純化された愛”への憧れが、人々を酔わせてしまうのかもしれませんね。
だからこそ、「実際にタブーに触れるのははばかられる、でもエッセンスだけは楽しみたい」、そんな人にもってこいの『僕妹』。双子の兄妹に恋心を抱く、もう一組の男女が見せるそれぞれの想いのカタチにも注目です。
《シネマカフェ編集部》
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