生演奏披露!『ポリス インサイド・アウト』スチュアート・コープランド来日記者会見
1977年の結成から1983年に事実上活動を休止するまで、実質6年間ほどの活動でありながら、当時のミュージックシーンそして後世のミュージシャンに、凄まじいまでの影響を与えた伝説のバンド“ポリス”。スティング、アンディ・サマーズとともに“最高のトライアングル”と称された、ドラマーのスチュアート・コープランドはポリスの活動中、5年にわたってステージの裏側から8mmフィルムを回し続けた。その映像をもとに彼自身が監督として作り上げたドキュメンタリー映画『ポリス インサイド・アウト』が3月31日(土)より2週間という期間限定で公開される。このたびスチュアート・コープランドが映画公開に合わせて急遽来日し、3月29日(木)に記者会見が開かれた。会見では、即興でスチュアートのドラム生演奏も行われるなど、会場は大きな盛り上がりを見せた。
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スチュアートは20年前にポリスの日本公演のために来日しているが「日本に対する印象は変わってない。僕が変わったのではなく、日本が変わったんじゃないかと思う」と語る。そして20年前の来日を振り返り「印象に残っているのは、みんなが制服を着ていたこと」と語る一方、「今回来日して街を歩いてみたら、みんな個性的でおしゃれでスタイリッシュだと思った」とも。
本作『ポリス インサイド・アウト』のために、20年以上も前に撮影した映像を編集したことについて尋ねられると「自分が撮っていただけに、自分の姿が映っていなくて良かった」と語るスチュアート。映像に収められた当時に思いを馳せ、「当時のことはいまだによく覚えている。当時はスティングとアンディ、2人とも本当にカッコよかった」と懐かしみながら、「この前2人に会ったら、2人とも人間的に重みが出たというか、丸くなったというか——もちろん今もカッコイイけど昔ほどではないな。スティングの髪の具合もちがうしね」と語った。
また、5月28日のバンクーバーを皮切りに、ポリス再結成ワールドツアーが行われるが、映画製作を決めた時にすでに再結成は頭にあったのか?という質問には「NO!! 夢にも思わなかった」という。「自分としてはこの映画を製作することによって、ポリスの思い出を箱に詰めて、大切にしまって、終わったこととして区切りをつけるともりだったのが、その翌日にスティングから、自分とアンディに『やろうぜっ!』と電話があった」と再結成に至った経緯を明かした。映画製作の過程を「“ポリス”という怪物に飲みこまれた感じがした」と表現したスチュアート。ワールドツアーを前に「これからきっと、スティングとアンディも同じ気分を味わうんじゃないかな」と語った。
ちなみに、このワールドツアーの日本公演の時期が、2008年の2月上旬にほぼ決定したことがスチュアート本人の口から明らかに。さらに、会見の最後にはファンにとっては垂涎もののサプライズが! 会場となったSUS(Shibuya Universal Sciety)・SECOの舞台上には、TAMAのドラムセットが設置されていたが、スチュアートは突如、スティックを手に取り演奏を披露。当初の予定にはなかったカリスマの生演奏に、会場は大きな興奮に包まれた。
時代の中で強烈な輝きを放った伝説のバンドの真の姿を、裏側から切り取った『ポリス インサイド・アウト』。3月31日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて2週間の期間限定で公開。
《シネマカフェ編集部》
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