昭和21年〜51年の名曲たちから厳選12曲! 『歌謡曲だよ、人生は』
オムニバス映画のいいところは1本の映画でいくつもの作品を楽しめること。この『歌謡曲だよ、人生は』で描かれるのは、昭和の時代に大衆の歌として多くの人に愛された12曲のポップソング。現代ではすっかり過去の遺物となってしまった歌謡曲だが、そこには忘れ去るにはもったいない魅力があったのだ。昭和の選りすぐりの12曲をモチーフに、懐かしさと新鮮さを同居させた12編の物語が出来上がった。
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重要になってくるのは、どの“歌謡曲”を取り上げているのかという選曲。昭和21年の「帰り船」から昭和51年の「待ち伏せ」までを本作の歌謡曲の定義とし、500曲から200曲、100曲、50曲と絞り込み、最終的には12人の監督たちが12曲を選んだ。曲自体が持つストーリーと曲からインスパイアされ生まれた物語の共鳴は、どれも個性的と言えるだろう。
ノリのいい「ダンシング・セブンティーン」で幕を開け、「小指の想い出」(第3話)では大杉漣が演じる真面目な中年男のささやかな幸せが描かれ、「いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー」(第7話)では武田真治のハイテンションな踊りが映し出される。そして第12話では瀬戸朝香が演じるバスガイドの歌う「東京ラプソディ」にあわせて手拍子を打ちたくなる──「やっぱり歌謡曲っていいもんだな…」。そんな一言がこぼれてくる、温かさと面白さが詰まった歌謡ムービーなのである。
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