大迫力! マンモスの大群にサーベルタイガー、R・エメリッヒ最新作『紀元前1万年』
『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』など目を見張る映像効果と壮大なストーリーで、これまで総計で20億ドルを超える興行収入を稼ぎ出してきたローランド・エメリッヒ。彼が最新作の舞台に選んだのは人も野獣も自然のままに暮らし、マンモスが地上を闊歩していた時代——。エメリッヒ監督が全米で2008年3月、日本ではゴールデンウィークに公開される予定の『紀元前1万年』の最新映像を携えて来日。記者会見と監督によるプレゼンテーション付き特別映像上映が行われた。
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「この作品は歴史の授業でもドキュメンタリーでもありません。あくまで娯楽として、人間がいかに進化していったかを描きたかった」と語る監督。
まずは“アゴル”という名の民族によるマンモス狩猟シーンの映像が流されたが、マンモスの大群が走り回る姿は圧巻! 監督曰く「脚本ができてすぐに視覚効果の担当者に送ったんだけど、彼女はすぐに『動物の毛皮を描くってことがどれだけ大変かわかってるの!?』って怒鳴り込んできたんだ。それで僕は『じゃあ、やってみよう!』って(笑)」。
続いて流されたシーンは主人公のデレーが水濠に落ちてサーベルタイガーと遭遇するシーン。「『デイ・アフター・トゥモロー』のときは、例の彼女は『水を扱うってことがどれだけ大変かわかってるの!?』って。でも僕はマゾだから、今回このシーンができたというわけです」と“水”と“動物”が一緒になったシーンの製作に至る経緯を説明する。
撮影時の苦労についてはプロデューサーを務めたマーク・ウィナーが説明する。「ニュージーランド、南アフリカ、ナミビアで撮影したけど、ニュージーランドでは初日からいきなり雪が降り、ケープタウン(南ア)では3週間ずっと雨、ナミビアでは『絶対に雨は降らない』って言われたけど毎日、正午まで霧に覆われてたんだ。今度は2時間ずっとエレベーターか裁判所という映画に参加したいね(苦笑)」とのこと。
物語は、デレーが他民族に奪われた最愛の恋人・エバレットを取り戻すための戦いの旅路が軸となるが監督は「彼こそが、人類最初のヒーローと言えるかもしれない」と語る。
現在、視覚効果の作業の9割が終わり、あと1〜2か月ほどで全編が完成するという。なぜ紀元前の世界を舞台に選んだのか? という問いに監督は「僕は新しい世界を作るのが好きなんです。この時代というのは現代映画があまり探求してこなかった時代であり、みなさんが観たことのない世界を作りたい、という思いで作りました。何より私がそれを観てみたかったんですね」と目を輝かせながら語ってくれた。
主人公のデレーには、『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース監督の最新作『Stop Loss(原題)』でライアン・フィリップらと共演している、21歳のスティーブン・ストレイト。相手役のエヴァレットには、こちらも21歳で、ダコタ・ファニング、クリス・エヴァンスとの共演作『Push(原題)』の公開が控えるカミーラ・ベルと期待の新鋭を主演に並べた。そして名優、オマー・シャリフが劇中のナレーションを務める。
完成が待ち遠しい『紀元前1万年』。日本公開は2008年GW。
《シネマカフェ編集部》
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