ファッション小噺vol.63 見よ! コスプレ女王の真骨頂
馬子にも衣装とは良く言ったもので、コスプレ系の映画を見ると誰でもそれなりに美しく、かっこよく見えるものです。でも、その中にあっても、ひと際輝きを放つコスプレ女王、コスプレ王らはいるものです。
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
個人的な好みでは、コスプレ王子ならオーランド・ブルーム、コスプレ王ならヴィゴ・モーテンセン、そして、コスプレ女王ならケイト・ブランシェットで決まり。「みんな『ロード・オブ・ザ・リング』の仲間たちじゃないか!!」と思った人、正解です。何のひねりもなくてすみません。
でも、ケイト・ブランシェットが女王である理由は、『ロード・オブ・ザ・リング』に始まったわけではありません。そもそも、彼女が世界的に注目を浴びるきっかけになった作品が『エリザベス』。そこでの、コスプレ姿は類まれなるものでした。そして、来年2月、あのエリザベスが戻ってきます。
続編となる『エリザベス:ゴールデン・エイジ』。監督は前作同様シェカール・カプール。ケイトだけでなく、ジェフリー・ラッシュも引き続き出演しています。スペインの無敵艦隊から女王は英国をどのようにして守り、黄金時代を築いたのかが描かれている本作。前作よりも、さらにパワーアップした物語と女王の力強いリーダーシップに惚れ惚れ。でも、私の目が釘付けとなったのは、絢爛豪華なその衣裳でした。
首の周りにくるりと巻いているアコーディオンのようなアレ、何と呼ぶのか知りませんが、アレをつけても滑稽にならず、本当に良く似合ってしまうのはケイトぐらいなもの。グウィネス・パルトロウにすら大きく差をつけている、品の良いノーブルでクールな顔立ちが、ドレス姿により荘厳なムードを加えているのです。しかも、新作では勇ましく甲冑姿まで披露。ここまでくると、もう誰も寄せ付けません。記憶に新しいところでは、サンドリーヌ・ボネールやミラ・ジョヴォヴィッチがジャンヌ・ダルクを演じていましたが、大人の女を感じさせる甲冑姿はケイトならではのもの。『エリザベス:ゴールデン・エイジ』で見せているのは、まさに、コスプレ女王の真骨頂。この麗しい姿、お見逃しなく!
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