森山未來の爽やかなタップダンス姿で弱小チームが優勝? 『スマイル 聖夜の奇跡』
1980年にザ・ロッカーズのボーカルとしてデビュー、その後は俳優として活躍、2003年には自伝的映画『ロッカーズ ROCKERS』を初監督するなど多方面で才能を発揮する陣内孝則。彼が8年間温めてきた企画を自ら原作・脚本・監督を手がけ完成させた作品が『スマイル 聖夜の奇跡』だ。弱小アイスホッケーチーム“スマイラーズ”が新監督と共に成長していく姿や、笑顔を失った少年と病気のフィギュアスケート少女の淡い恋を清々しくコミカルに描いた青春物語である。
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スマイラーズのメンバーを演じるのは約300人の中から選ばれた演技初挑戦の少年アイスホッケーチームに所属する選手たち。子役にアイスホッケーを覚えさせるのではなくアイスホッケー少年たちに演技をさせることで、スピード感溢れる映像、本気の試合シーンの迫力がフィルムに収められた。もちろん監督役の森山未來、彼の婚約者役の加藤ローサといった日本映画界をリードする俳優陣がしっかりと軸を作っているからこそ挑戦できたことでもある。
ユニークなのは森山未來が演じる新監督が元タップダンサー役という点。持ち前のタップダンスを「えっ、そんな所で!?」という普段とは違うシチュエーションで披露しながら少年たちを勝利に導いていく姿が何とも爽やかで面白い。また劇中の随所でT・レックスやラモーンズといった70年代の名曲を使うなど、音楽やリズムをストーリーに絶妙に絡ませる発想はミュージシャンでもある陣内監督ならでは。ちなみにエンディングで流れるのはレミオロメンの新曲「Wonderland」。ラストには誰かのために必死でやり遂げようとする少年たちのがんばりに、キュッと胸が熱くなるはず!
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