気になるお正月映画&ファッション小噺Vol.68 パーティでライバルに差をつける
何かと会合の多いパーティシーズン真っ只中。シャンパンに楽しいおしゃべり…と、パーティは楽しいけれど、着ていくものがないとお困りの人も多いはず。それならば、装いのヒントをいただきに、映画館に行ってみてはいかがでしょう。映画は、お手本になるようなファッションにあふれています。
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
この時期に参考にしたいのが以前もご紹介したフランソワ・オゾンの『エンジェル』(写真上・右)。エリザベス朝の英国が舞台となっているだけに、煌びやかな衣裳が画面いっぱいに登場します。きゅっとくびれた腰、大きく開いた襟元、ふんわりと広がった大きなスカートは、女性なら一度は憧れるはず。日本人女性にとって最もおしゃれに力が入るイベントといえば、友人の結婚式。それぐらいしか、思い切り装うチャンスがない日本では、このときとばかりにあまりに派手なドレスを選びすぎて、空気が読めない女になっている人を見かけることもしばしば。でも、ちょっと「KY」風のゴージャスすぎるエンジェル流装いだって、この時期ならば笑って許してもらえるかもしれません。“仮装”or“コスプレ”気分も楽しめそうですし、パーティの種類によっては、盛り上がること必至です。
そしてもうひとつ、ぜひお勧めしたいのが『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び』(写真左下)。こちらは、バレエを愛する人々を紹介する感動のドキュメンタリー。バレエの衣裳というのは、いつも素敵な装いのお手本になってくれるものですよね。ひらひらと優雅に揺れるシフォンのスカート、パニエで膨らんだふんわりドレス、肩から首にかけての華奢なラインを強調してくれるキャミソール風のトップなど、女の子の憧れが詰まっています。とはいえ、体型によっては「とても着られません」というデザインのものもいっぱい…。
でも、がっかりすることはありません。この映画では、ドレスよりも参考にしたいものが。それは、バレリーナたちの立ちふるまい。歩き方、腕の伸ばし方、指の使い方、姿勢などの優雅な動き。実は、それほどゴージャスな装いをしなくても、立ちふるまいの美しい人はそれだけではっと目をひきます。デニムばかりはいていて大また(ガニマタ)になりすぎている人、着心地のよいカットソーばかり着ていて上半身の動きががさつになっている人いませんか(…って、ここにいますが)。そんな人は、ぜひバレリーナの美しい動きに触れてみては? このパーティシーズンは、美しいふるまいでちょっとライバルに差をつけられるかもしれませんよ。
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