これぞ団塊世代! 青春を捨てきれない中年おやじたちへの賛歌『団塊ボーイズ』
自己破産を宣告されたウディ、メタボリックな腹に悩む歯科医のダグ、ダメおやじのレッテルを貼られる自称小説家のボビー、恋に憧れるパソコンオタクのダドリー、この4人が『団塊ボーイズ』の主人公だ。そこそこの人生を歩んできたけれど青春を捨てきれない彼らの唯一の楽しみは、週末のツーリングごっこ。しかし、日本でいう団塊世代のウディたちにとって仕事や家庭のストレス数値は限界ギリギリ。そんな人生をリセットするために無謀にも乗りこなせないハーレーダビッドソンでアメリカ横断3,200キロの旅へ出発するのだが、やはりトラブルだらけで…!?
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
原題の“WILD HOGS”からは荒々しい男を想像しがちだが、邦題の“団塊ボーイズ”はまさに日本人向けのタイトル! そう、本作は中年おやじが旅の先々で巻き起こすドタバタ騒動を何とも愉快に描いた、「ハーレーダビッドソンって何?」という女性でも楽しめる、大人の青春映画なのだ。
少年のような大人を演じるのは、ハリウッドきっての4人のスターたち。人気コメディアンのティム・アレンを筆頭に、ジョン・トラヴォルタ、マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシーというベテラン俳優のアンサンブルが魅力的。劇中には彼らのアドリブも多く盛り込まれており、「撮影の合間に誰が一番面白いか冗談を競い合った」というほど笑いに満ちている。それも「しょうがない大人だな〜」という共感しまくりの笑いが。「人生に一息いれたい…」と思っている大人の男女の疲れをちょっとだけ取り除いてくれるサプリムービーなのである。
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