清水崇&豊島圭介のトンデモ映画監督コンビが『THEM』トーク「あの力強さが良い」
2002年にルーマニアで起きた実在の事件を基にしたサスペンス・スリラー『THEM』。監督はダヴィド・モローとグザヴィエ・パリュという新世代ホラーの旗手で、その実力を見込まれ現在、ジェシカ・アルバ主演で『the EYE【アイ】』のハリウッド・リメイクを製作中だ。本作の公開初日より開催されてきた『THEM』トークショーの第3弾が2月9日(土)に開催された。今回のゲストは、3月8日(土)から同劇場にてレイトショー公開される『幽霊VS宇宙人』の豊島圭介監督、清水崇監督のコンビだ。
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トークショーの前日に作品を観たばかりだという清水監督。「ネタばれしちゃいけないので難しいですね。でも、80年代の、すごくストイックでストレートな力強いホラーを彷彿させる作品だと思います。それこそ『13日の金曜日』が出てきたばかりの、もうただただ殺人が行われていて、かつ、それでいいんだという力強さがあって。細かいアイディアや小ネタやドラマの展開とかを、作り手が観客を楽しませるために、飽きさせないためにと、こねくってる部分があまり感じられない。だから好き」と感想を語った。豊島監督が「プロットにしたら2行とか3行とか、そういう世界を77分に引っ張るにはどうしたらいいか、ってことですよね」と問うと、「それが見事に出来てますよね。後半は特に日本人にはなじみの少ない空間で、かなり不気味な世界が展開されるので、その辺は楽しんでもらえると思います」と、分析した。
一方の豊島監督は、「僕は主演の女の人を見ているだけで飽きなかったですけどね」と一言。清水監督の解説によれば、「普段の生活で、下着姿で恋人と過ごしているおしりとか結構エロかったですね。日本の“隠してこそセクシー”とは違いますよね」とのこと。豊島監督曰く、「外国の女優って、ブラがない感じがセクシーだと思っていて、それを出さないというより、出したい感じがしませんか? シャラポワ的な感じというか…(笑)。例えば、ニコール・キッドマンってどんなに真面目な映画でも必ず下着姿になるじゃないですか? 『インベージョン』もそうだったし、『アザーズ』も『アイズ ワイド シャット』も。ああいう感じがすごく良いなと思っていて、『THEM』の下着シーンに同じモノを感じましたね」と、ホラーには欠かせない要素でもある“エロ”について言及した。
ちなみに『幽霊VS宇宙人』での豊島監督のパートは『略奪愛』というタイトル。「豊島監督の趣味が出ている」とは、清水監督の弁。その清水監督のパートは「四谷怪談をパロディにするっていう、相当罰当たりなことをやってます」と言う、『ロックハンター伊右衛もん』。
ホラー映画を得意とする監督2人が「力強くて面白い」と語る『THEM』は3月7日(金)まで、シネセゾン渋谷にてレイトショー公開中。
《シネマカフェ編集部》
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