北野武「今回はマジメに」と意気込み 最新作『アキレスと亀』製作発表会見
昨年のカンヌを沸かせた前作『監督・ばんざい!』に続き、北野武が次に贈るのは、夢を追い続ける画家と彼を愛し続ける妻の物語! その名も『アキレスと亀』が今秋の公開を目指して、2月にクランクイン。現在も快調に撮影が進められている本作の製作会見が4月9日(水)に行われ、北野監督はじめ、樋口可南子、麻生久美子、柳憂怜が出席した。
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監督作14作目にして、主人公の中年画家・真知寿役も務めている北野監督。「前回、前々回と思い切り好きなことをやってプロデューサーに怒られたんだ」と自嘲気味にふり返るが、「今回はマジメに、たくさんの日本のお客さんに観てもらえるような映画を撮ってるよ。ここ2作品では、だんだんスタッフが話しかけてくれなくなったけど(笑)、今回はみんな寄って来てくれるから面白いものに仕上がってると思う」と自信を見せた。
真知寿の妻・幸子役の樋口さんとその若かりし頃を演じる麻生さんは、北野作品への出演は初めて。出演が決まった当初はびっくりしたという樋口さんは、「今回は、現場に張り付いてとことんやっていこうと思います」と宣言。「幸子という女性は、好きな役です。いろいろな格好をさせられ、恥ずかしくもあり嬉しくもありますが、武さんに言われたことは全部やるつもりです。幸子のように、武さんに付いていきます」と良妻ぶりをアピールした。一方、初めての現場に緊張気味の麻生さんは「現場がいつも本当に早くて。ほとんど本番一回でOKになるので、俳優として試されている気がしました。それだけ緊張感のある現場です」と撮影の様子を話した。
この中で唯一、北野監督と共演経験のある柳さんは、本作で若い頃の真知寿を演じている。「『3−4X10月』(北野監督2作目)でご一緒させていただいたのが役者としての全ての始まり」という柳さんだが、「今回、私があれから18年間をどういう風にやってきたかを監督に見てもらいたくて気合いを入れたのですが、何にも変わっていなくてショックでした(笑)」とやはり、世界のキタノの前ではまだまだ緊張する様子。最後に、「私は大した芝居をしていないのですが、面白い良い作品が出来ると思うので、作品全体を観てほしいです」とメッセージを贈ってくれた。前作ではサプライズ演出を放出させた北野監督。今作の仕上がりはいかに? 『アキレスと亀』は今秋公開。
《シネマカフェ編集部》
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