コン・ユ「僕にとって一生忘れられない作品」と語る「コーヒープリンス1号店」
韓国では2007年に放映され、大ヒットしたドラマ「コーヒープリンス1号店」。ボーイッシュな外見から男と間違われながらも、それを否定しないまま“イケメン限定”のカフェ、コーヒープリンス1号店で
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当初、本作への出演について悩んでいたと言う。
「これは典型的なトレンディドラマだし、シナリオをもらったときは、軽くて中身のない作品になってしまうのではないかという心配があったんです。でも監督はそうしたストーリーであっても、ちゃんと真実を盛り込むというスタイルで演出してくださったので、作品自体はそれほど軽くない、良い作品に出来上がったと思いますし、僕にとって一生忘れられない作品になりました」。
放映時には最高視聴率32%を記録した本作。その人気については、こう分析する。
「確かにこの作品はトレンディドラマですが、監督は細かいところまで気を配ってくださいました。視聴者のみなさんも、そこに共感してくださったんだと思います。それに作品の構成も良かったし、出演している俳優のみなさんの演技も素晴らしかった。この3つの要素が三位一体となってヒットしたのではないでしょうか?」
先ほどから“監督”、“演出”という言葉がよく出てくる。コン・ユにとって作品を選ぶ基準は、やはり“監督”なのだろうか?
「そうですね。でも相手役の俳優や自分が演じるキャラクター、それからストーリーも大事です。『コーヒープリンス1号店』で言えば、僕が演じたハンギョルという仮想の人物にちゃんと息を吹き込んで立体感を出せるかどうか。その演技力が自分にあるのかどうか。キャラクターにリアリティを出せるのかどうかが重要なんです」。
そして「コミュニケーションが大事」だとも言う。
「監督とも相手役の俳優とも、まるで恋愛をするように(笑)。共演者に対しては、もうちょっと相手のことを知りたいと思ったり、コミュニケーションを取りながら相手に対して心を開いていって、演技の感情を共有していく過程が大事だと思っていて、このドラマではそれが完璧に出来たと思っています。そこが上手くいけば、それはそのまま視聴者に伝わるのだというのを今回のドラマを通して実感しました」。
ハンギョルは、男性である自分が男性(だと思い込んでいる)であるウンチャンを好きになって悩むというキャラクター。現実にはそうないシチュエーションだが、逆にそこを楽しんだと笑う。
「確かに普通ではあり得ない状況ですよね。でも演技しながらも、そこに真実の気持ちが生まれてきたんです。例えば、ハンギョルがウンチャンに対して思い切り腹を立てるシーンがありました。最初、僕はそんなに怒る必要はないんじゃないかと思ったんですが、監督や原作者の方と話をしているうちに、ハンギョルにとっては充分あり得る反応だと納得したというようなことがありました。そうやっていろいろ話しながら、ハンギョルの感情の変化をコン・ユ自身の感情と共有して演じていったんです。現実的にはあり得ない状況だけど、愛という言葉で全て説明が出来たりするんですよね。理性的にはこうしなきゃいけないんだけど、本当に愛しているからこそ、こういう行動を取るしかないとか、そういうことって普通にあるじゃないですか? 本当に自分の意思のまま出来ないのが、理性で動けないのが愛というものなので充分あり得る話なんじゃないかと思うんです」。
「悪役や精神的にトラブルがあるような人物を演じてみたいですね。感情の極限までいけるようなキャラクターに興味があります」と語るコン・ユ。そのルックスから受けるアイドル的なイメージを否定してきた彼は現在、兵役に就いている。2年後、韓国芸能界に復帰した彼の新作が楽しみだ。
「コーヒープリンス1号店」
毎週木曜日、金曜日11:35~12:30
テレビ東京にて放映中
毎週火曜日20:00~
BS-JAPANにて放映中
《photo:Toshiyuki Sasho》
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