「お金がかからないシナリオだった(笑)」ジュリー・デルピー初監督作を語る
付き合って2年になるフランス人の写真家・マリオンとアメリカ人のインテリアデザイナー・ジャック。ニューヨークで暮らす2人はイタリア旅行の帰りにマリオンの生まれ故郷であるパリに2日間立ち寄ることに。この街で過ごした2日間が彼らにもたらしたものとは…? 『ビフォア・サンセット』のジュリー・デルピーが監督、脚本、製作、主演、音楽、編集を手がけた『パリ、恋人たちの2日間』。本作のプロモーションのためにジュリーが来日し、4月27日(日)にタワーレコード渋谷店にてトークイベントが開催された。
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「お金がかからないシナリオだったんです(笑)」と本作を作った経緯を語るジュリー。17歳のときからシナリオを書き始め、その数はすでに10本に及ぶそうだ。「その10本を全部映画化したいんですけど、やはり予算というのがついて回るので、なかなか難しいんです(笑)。いま一番監督として撮りたいなと思っている作品はシンプルな設定で、登場人物もそれほど多くなく、時代物というわけでもないので、いつか世に送り出したいですね」と、監督のみならず、製作も担当した苦労を語った。
ファンとして気になるのはやはりジュリー以外のキャスト。実はジュリーが演じるマリオンの両親役として、ジュリー自身の両親が出演しているのだ。「私の両親は舞台俳優なんです。このシナリオを書き始めたときから、ぜひとも両親に演じてほしいと思って、当て書きしたんです。撮影中も特に困ったこともなく、楽しい時間を過ごすことができました。(ジャックを演じた)アダム(・ゴールドバーグ)とも気が合ったみたいで、本当に楽しい撮影だったわ!」。
そのアダムについては、「偉大な役者のひとり」と絶賛。「ジャックというキャラクターはとても面白い反面、すごくひねくれたところもあるんです。そういう役を演じられるのはアダムしかいないと思ったんです。エンドクレジットでは私の名前よりもアダムの名前が先に出てくるんですよ。私は監督して、シナリオを書いて、それで主演も、なんてちょっとおこがましいと思って(笑)」とちょっとした裏話も披露してくれた。
「監督業はぜひ続けていきたい」と言うジュリー。「初めての作品にしてはすごく上手くいったと思ってるんです。難しいところもいろいろありましたし、トラブルもありました。でも、いろいろ学ぶことも多かったわ」と充実した表情。「ぜひ映画館に足を運んでね」と集まったファンにメッセージを贈り、トークイベントは終了した。
『パリ、恋人たちの2日間』は5月24日(土)より恵比寿ガーデンシネマ、新宿ガーデンシネマほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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