莫大な懸賞金がかかった戦犯を追うジャーナリストたちがたどり着いた真実とは?
1995年。ボスニア紛争で「民族浄化」という名の大虐殺を行った戦争犯罪人ラドヴァン・カラジッチ(現在も捕まっておらず500万ドルの懸賞金がかけられている)。彼を追う3人のジャーナリストがCIAに間違えられ、想像を絶する真実にたどり着くという、実話を基にしたヒューマン・サスペンスが『ハンティング・パーティ』だ。表に見えていることは本当に正しいのか、真実と捉えていいのか…この物語にはそんなジャーナリズムに命を懸けた男たちの生きざまが描かれている。
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
3人のジャーナリストを演じる俳優がまた魅力的だ。伝説の戦場レポーターのサイモン役に選ばれたのは、言わずと知れたハリウッドスターのリチャード・ギア。ラブ・ロマンスの名手として知られる彼が本作では危険を危険とも思わないイカれた男を演じ、さらなる新境地を開いている(キュートなお尻も披露!)。
サイモンとタッグを組むカメラマンのダック役には『クラッシュ』、『ブレイブ ワン』など活躍の目覚ましいテレンス・ハワード。また『イカとクジラ』の新星ジェシー・アイゼンバーグがサイモンとダックに振り回されながら成長していく若者、ベンジャミンを演じ、作品にユーモアを添えている。
彼らの前に立ちふさがる“ある事態”が徐々に明らかになっていくストーリー展開もさることながら、世界の欺瞞に立ち向かう男たちのロマンや友情がドラマティックで胸を打つ。政治や大企業の不正が毎日のようにニュースとして流れる現代だからこそ、この『ハンティング・パーティ』を観て、3人のジャーナリストたちの「決して権威にひれ伏さない情熱」を感じ取ってみてはいかがだろう。
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