堤真一、過酷な撮影中も「ずっとハイだった」 『クライマーズ・ハイ』前橋から出発!
1985年8月12日、総勢520名もの犠牲者を出した日本航空123便墜落機事故を題材に、命の尊さと厳しさを問うた、横山秀夫の傑作ミステリー「クライマーズ・ハイ」(文春文庫刊)。日本人の記憶に深く刻まれたこの大事故から23年、ついに本作が映画化された。7月5日(土)の公開に先立ち、5月27日(火)、撮影現場であり、モデルとなった新聞社が建つ群馬県・前橋にて、原田眞人監督と主演の堤真一による記者会見が行われた。
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物語のベースとなるのは、当時、地元紙の社会部記者として実際にこの大事故を目の当たりにした、横山氏自身の生の体験である。本作で、航空機事故の全権デスクに任命された遊軍記者・悠木和雄を熱演した堤さんは、この役に決まったときの気持ちを「率直にいい脚本だな、やりがいのある作品になるなと思いました。実際にはこんなに大変な撮影になるとは想像もつきませんでした」とふり返る。
群馬県と長野県の県境にそびえる高天原山で、墜落した航空機が発見された。悠木は、事故の実態を伝えるという使命のもと、現場を目指して過酷な登山に挑む。撮影も相当大変だったようで、ニュージーランドでの撮影終了後には、体調を崩したという堤さん。しかし「撮影中はずっとハイだった」とも。「特にハイになったのは、山登りの訓練のときで、4日目くらいに逆V字のオーバーハング(傾斜が垂直以上の岩壁)に挑戦したのですが、恐怖はなく、越えられない自分が悔しいだけでした。でも越えた瞬間に足がガタガタと震えてどうしようもなくなって…。初めての経験だったので、怖くて仕方なくて草をつかんで耐えました。何にもならないんですけど(笑)」。
撮影前のロケーション・ハンティングまで遡り「新聞社のビルを探すために、ロケーションマネージャーをひとり雇いましたが、『ここしかありません』と前橋ビルを見せられて、即決しました。そこから全てがうまくいきました」と言い切る原田監督。「ここ(会見場の)前橋ホテルの協力体制も素晴らしく、近くには面白い商店街もたくさんありました。足で歩いて探して、ここまで撮影がうまくいったのは、前橋のみなさんのおかげです」と、前橋の人々へ感謝を示し、本作のプロモーション活動のスタートを晴れやかに切った。
事故の深い悲しみを越えて、現場と一丸となって作り上げられた『クライマーズ・ハイ』。公開は7月5日(土)より丸の内TOEI1ほか全国にて。
《シネマカフェ編集部》
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