「たくさんの友だちよりも本当の友だちが一人いれば」『きみの友だち』初日舞台挨拶
分かり合えるようで分からない。分かってほしいのに、届かない。それでもやっぱり好きだから一緒にいたい友だち。家族以外の心の絆を持とうとする少年、少女の気持ちをまっすぐに、そして優しく描いた『きみの友だち』。「友だち」という存在がくれる「優しさ」と「喜び」を描いた本作が7月26日(土)に公開され、石橋杏奈、北浦愛、吉高由里子、廣木隆一監督が舞台挨拶に登壇した。
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本作が映画初出演にして初主演となった石橋さん。「観終わったあと、温かい気持ちになりました」と本作を観た感想を話した。石橋さん自身の“友だち”に対する想いについて聞いてみると「この映画は、上京してきてから、すぐに撮ったんです。(福岡から)上京したときに友だちのありがたさを感じたんですが、映画の台本をいただいて撮影して映画を観て、やっぱり友だちって自分にとって大切な存在だなと改めて気づかされました」との答えが返ってきた。「いろんな人のエピソードがあって、共感できるエピソードも出てくると思うので、みなさんも心で感じてもらえたら嬉しいです」と本作をアピールした。
本作は重松清の同名小説が原作となっているが、廣木監督は「重松さんの小説で感動したので、その感動を映画にして伝えないといけないなと思ったんです。雲だったり、天気だったり、光の部分で何か伝わればいいなという気はしてました」と、本作を監督した理由を語った。
重松さんも本作を気に入り、監督をハグしたそう。「重松さんが観てらっしゃって、(試写室から)なかなか出てこなくて、これは気に入ってないんだなと思ったら、いきなりガツンとハグされました。『ありがとう』と言ってくださって、僕の方が逆に『ありがとうございます』という感じです」。
石橋さん演じる恵美の親友・由香役の北浦さん。「観終わったあと、友だちってこういう存在なんだなっていうことが分かりました」と挨拶。病弱な由香は「たくさんの友だちといるよりも、恵美ちゃんと一緒にいたい」と言う。その由香の気持ちについて北浦さんに聞いてみると「やっぱり共感できます。100人の友だちよりも、本当の友だちが一人いれば、それは良いと思います」と笑った。
恵美と由香の同級生・ハナを演じた吉高さん。友だちとの関係に悩む繊細な役どころだが、「いつも一緒にいた人とか、いつも一緒にいたものが急にいなくなったり、なくなったりすると、やっぱり寂しくなるのかなという部分は共感できました」と、キャラクターについて説明した。自身の友だちについても、「久しぶりに会えたり、やっと会えたりすると、やっぱりいいな、大事だなと思います」と語った。
『きみの友だち』は新宿武蔵野館、渋谷シネ・アミューズほかにて全国順次公開。公式サイトでは“大切な人に伝えたい「きみがいてくれて、ありがとう。」”と題して、大事な友だちへのメッセージも募集中。これを機会に大切な友だちに連絡を取って、温かい気持ちになるのもいいかもしれない。
『きみの友だち』公式サイト
http://www.kimi-tomo.com
《シネマカフェ編集部》
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