中国で最も美しい男優ホァン・シャオミンがあの名作リメイクに「新・上海グランド」

1980年にチョウ・ユンファを主演に迎え、人気を博したTVドラマ「上海グランド」。1996年にはレスリー・チャンとアンディ・ラウが出演し映画としてリメイクされた。そして2007年、「新・上海グランド」として再びTVドラマ化され、中国で大ヒットとなった本作が日本でも放映されて話題になっている。チョウ・ユンファ、レスリー・チャンに続き、主人公のシュー・ウェンチャンを演じたホァン・シャオミンに話を聞いた。

──「オファー当時はやりたくなかった」そうですが、なぜですか？

監督（ガウ・シーシー）と制作会社からオファーがあったんですけど、あまりにも名作すぎてすごいプレッシャーだし、周りにも反対されたんです。でも誘惑に負けてしまいました。何しろ子供のときにチョウ・ユンファ版のドラマを見ていたんですから！　シュー・ウェンチャンと言えば、当時の僕らのアイドルですよ。このドラマが中国でヒットして、本当にホッとしてます（笑）。

──確かに、チョウ・ユンファ、レスリー・チャンと来ればかなりのプレッシャーですよね。

すごく大変でした。なかなか克服出来なくて…。実は撮影中もずっと重くのしかかっていて、ちょっとうつ病になりかけたくらいなんです。僕自身はタバコは吸わないのに、シュー・ウェンチャンはしょっちゅう吸わないといけないというようなこともあって。でも僕は自分で始めたことは絶対に最後までやり遂げたいと思っているし、それが自分に課したルールでもあるので、そこを頼りに最後までやりきった感じですね。

──かなり細かく役作りをされたそうですね。

そうですね。まず、チョウ・ユンファとは違うシュー・ウェンチャン像を創りたいと思って、チョウ・ユンファ版のドラマをもう一度全部見直したんです。どうやったら、ホァン・シャオミン版のシュー・ウェンチャンが出来るのか考えながら見ました。例えば脚本も、何度も読んでセリフを書き換えたり、監督にもいろいろ提案したりしました。それから小道具も、自分の演技にプラスになるような小道具を考えたりもしました。ほかのドラマや映画でも僕は細かく役を作っていくんです。そうやって初めて、自分が良い作品作りに貢献できるんだと思っています。

──舞台は1930年代の上海の租界ですし、ロケというよりセットでの撮影がほとんどだったと思うんですが、何か印象に残っているエピソードはありますか？

撮影は上海のセットと、市内でも少し撮りましたよ。雪の中を恋人と歩くシーンがあるんですが、そのシーンが印象に残ってます。上海って暖かいから雪が降ることなんて滅多にないんですよ。でもその撮影の日、朝起きたら雪が降っていて。最初は人工の雪を降らせる予定だったんですけど、本物の雪の中で撮影することが出来たんです。しかも撮影が終わった途端にパタッと雪が止んだんです。これは神様が助けてくれているんじゃないかと思いました。

──活動の場はドラマが中心のようですが、映画にも出演されていますね。そうした仕事のバランスはどう取っているんでしょうか？

基本的にドラマの撮影中は映画の仕事はお断りしているんです。とてもその時間がなくて。この作品にしても半年間くらい拘束されていたんですよ。だからドラマの撮影が終わって、時間があって、そこで映画のオファーをいただいたら引き受けるという感じです。

──何かやってみたい作品やキャラクターはありますか？

僕は時代物に出演することが多いので、これからはもっと現代劇に出たいですね。医者とか先生とか、警官とか…。まだそうしたオファーや企画はないんですけど（笑）。

「ソウデスネ」、「アリガトウゴザイマス」など、おそらくこの滞在中に覚えたのであろう日本語を連呼しながら（笑）、にこやかにインタビューに答えてくれたホァン・シャオミン。現在、中国で最も美しい男優と呼ばれる彼の今後に期待は高まるばかりだ。

（stylist：北川幸江）

「新・上海グランド」
http://www.tv-tokyo.co.jp/xinshanghai/
毎週水曜日〜金曜日　12:30〜
テレビ東京にて放映中

「新・上海グランド」DVD
レンタル：10月3日（金）より
セル：12月26日（金）DVDBOXI／2月27日（金）BOXII／4月 BOXIII発売予定
発売元：デイライト　
販売元：アミューズソフトエンタテインメント

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