秋の夜長におすすめの映画vol.2 笑って福を呼ぶ? 『トロピック・サンダー』
「笑う門には福来る」という言葉があります。最近では、笑いと健康との関係について医学的にも研究が進み、免疫力を高めるとか、病気の予防にいいとか、症状の改善に役立つとか、そんなことも科学的に証明されているとのこと。先日は、脳科学者の茂木健一郎氏が某TV番組で笑いと脳の活性化との密接な繋がりについても熱く語っていました。楽しくって、健康になって、脳まで活性化させるのですから、イイコト尽くめ。この世には、一緒に笑うことを目的としたグループもあるそうですから、たかが笑いと侮れません。
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「でも、最近は大変なことばかりでちっとも笑っていないし、一緒に笑う相手もいない…」なんて落ち込んでしまったアナタ、大丈夫ですよ。とてつもなく強力な味方『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』が、11月22日(土)に日本上陸してくれます。ベン・スティラー主演、監督、脚本、原案、製作。もうこれだけで、分かる人には、かなりヤバイと分かるはず。彼が演じるのは、落ち目のアクションスター。共演は、オゲレツネタで売っているコメディアン役のジャック・ブラックと、やりすぎ演技がうざったいオスカー俳優役のロバート・ダウニーJr.。このキャラ設定だけで十分笑えるのですが、物語もすさまじいのです。
舞台は、東南アジア。予算オーバーのため、撮影打ち切りの危機に陥った戦争映画のロケ現場。なんとか映画を完成させようと、監督は俳優たちをだましてジャングルに送り込み、リアルな作品作りを目指すのだが、そこは凶悪な麻薬組織が支配する“黄金の三角地帯”。組織の人間は、軍人の衣裳を着た俳優たちを、武装した本物のアメリカ軍人=侵入者と勘違いして、マシンガンを乱射し始める。一方、俳優たちはこれも撮影の一環だと、ニセモノの武器で果敢に応戦するのだが…。
ストーリーも突飛だけれど、随所に用意された小ネタも周到。始めは「こんな下品な話アリ?」とか、「何て不謹慎な!」と思ったりもするのですが、これでもかこれでもかと用意されているネタの数々に、抵抗できなくなってしまいます。開始から数分で、この映画に埋め込まれた“爆笑の地雷”を踏まずにエンドロールを迎えるのは無理だという現実を受け止め、笑いに身を任せてしまいました。その後は、失笑を含め、くすくす笑い、大爆笑など、あらゆる笑い総動員。最初の1秒から、最後の1秒まで、笑えること、笑えること。さらに、大物俳優たちがカメオ出演し、しかもこれまでのカメオ出演の常識を覆す出演時間とセリフの量で、ハリウッドの実情を暴露。「こんなことまで描いていいの?」とこちらが不安になるほどに、タブーぎりぎりのエピソード満載。生半可なおふざけなどではなく、笑いと真剣に、でも楽しんで向き合っている雰囲気が、なんとも極上なのです。
そんなこんなで、試写場を出たときには心がすっきり。やっぱり笑いってパワフル。この“史上最低の作戦”も、誰かにとっては“救いの作戦”になるのかも、そんな気がしたのでした。
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