本家オスカーに向けモックン視界良好! 日本アカデミー賞『おくりびと』圧巻の10冠
第32回目を迎える日本アカデミー賞の授賞式が2月20日(金)に開催され、昨年12月に発表された各部門の優秀賞の中から最優秀賞、および話題賞が発表された。22日(現地時間)に発表される米国アカデミー賞で、外国語映画賞受賞の期待がかかる『おくりびと』が10部門を独占! 渡米を直前に控えた滝田洋二郎監督、主演の本木雅弘らにとって、最高のはなむけとなった。
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『おくりびと』は昨年末に各部門の優秀賞が発表された時点で、対象の全13部門で受賞するという快挙を成し遂げ、大きな話題を呼んでいた。この日発表された各部門の最優秀賞でも他の追随を寄せつけず、最優秀作品賞を筆頭に、最優秀監督賞(滝田洋二郎)、最優秀主演男優賞(本木雅弘)、最優秀助演男優賞(山崎努)、最優秀助演女優賞(余貴美子)、最優秀脚本賞(小山薫堂)など計10部門で最優秀賞を獲得した。
このほかの主要部門では、最優秀主演女優賞を『ぐるりのこと。』で、悲運に見舞われながらも夫の支えを得て、困難を乗り越えていく妻を演じた木村多江が受賞。社会現象を巻き起こした『崖の上のポニョ』が最優秀アニメーション作品賞を受賞すると共に、本作の音楽を担当した久石譲が最優秀音楽賞に輝いた。最優秀外国映画賞は、昨年急逝したヒース・レジャーが、故人ながら米国アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたことでも話題の『ダークナイト』が獲得。また、一般のファンの投票によって決まる話題賞(作品および個人)は、『容疑者Xの献身』と松山ケンイチ(対象作品:『デトロイト・メタル・シティ』)に贈られた。
12部門で優秀賞を受賞した『母べえ』、同じく10部門受賞の『クライマーズ・ハイ』は優秀賞獲得はならず無冠に終わった。
果たして『おくりびと』は日本国内での勢いそのままに、アメリカでもオスカー獲得なるか? 米国アカデミーの結果は22日(現地時間)に発表される。
《シネマカフェ編集部》
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