オドレイ・トトゥ&シャーリー・マクレーン それぞれのシャネルが映す女の生きざま
時代とともに新しい女性像を表現し、数々のミューズを生み出してきたフランスの老舗ファッションブランド、シャネル。その創立者であり、女性ファッション界に新たな価値観を打ち立てたパイオニア、ココ・シャネルの波乱に満ちた生涯を描いた作品が、奇しくも今年2本公開となる。男性中心の社会の中で、ファッションを通じて女性解放を目指したココ・シャネル。女性の活躍がめざましいいま、彼女の人生が問いかけるメッセージとは——?
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秋に公開を迎えるのが、『恍惚』のアンヌ・フォンテーヌ監督が、『アメリ』で脚光を浴び、シャネルの生誕地・フランスを代表する女優の一人となったオドレイ・トトゥを主演に迎えた『ココ・アヴァン・シャネル』(写真右)。5月に発表されるシャネルの香水「No.5」の新たな顔となるオドレイだが、映画では、一介のお針子からキャリアをスタートさせ、シャネル1号店となるパリの帽子専門店「シャネル・モード」を誕生させ、ファッションデザイナーとして開花していく若き日のココを演じる。劇中、オドレイはエレガントなドレススタイルから、勝気な性格を表すマニッシュなパンツスタイルまで魅力的に着こなしている。本作では、ココがその生涯で最も深い愛情を傾けたと言われる青年実業家・カペルとの儚くも切ない恋愛模様が物語の焦点となる。
一方、今夏公開の『ココ・シャネル』(上写真および左写真)でココを演じるのは、大女優シャーリー・マクレーン。シャネルの長年のファンを公言する彼女だが、本作では労働者のストライキにより一時、ファッション界から退き、空白の15年間を経た1954年のココを再現する。また、回想シーンに登場する若き日のココをバーボラ・ボブローヴァを演じるが、ここでも目を引くのは彼女たちのファッション。彼女たちのために用意された70着もの衣裳のほか、ヴィンテージのアクセサリーやバッグも数多く登場し、それぞれの時代のシャネルファッションで観客を魅了する。
それぞれの時代に見る、シャネルの生きざまとは——。『ココ・アヴァン・シャネル』は今秋、全国にて公開。『ココ・シャネル』は今夏、Bunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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