子供たちが上野動物園園長先生を質問攻め! 大盛況『クヌート』夏休み試写会
ベルリン動物園で生まれてすぐ、母親が育児放棄したことで、世界でもほとんど例のない人工哺育によって育てられたホッキョクグマのクヌート。動物園随一の人気者となり、地球温暖化の影響で絶滅の危機にさらされているホッキョクグマを救うシンボルともなったクヌートの成長の過程を、野生のホッキョクグマの親子とヒグマの兄妹の姿と共に捉えたドキュメンタリー『クヌート』がまもなく公開を迎える。7月19日(日)に本作の試写会が開催され、上映終了後には、「ホッキョクグマのこともっと教えて」と題したトークイベント、質疑応答も行われた。トークには小宮輝之上野動物園園長に毎日新聞科学環境部の田中泰義記者、そしてTBSの「世界・ふしぎ発見!」でミステリーハンターを務める末吉里花が登場した。
最新ニュース
レポート
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
夏に負けるな! 『クヌート』から日本のホッキョクグマへ“氷”暑中見舞い
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

小宮園長は、動物の人工哺育について「人間に育てられると、自分を人間だと思ってしまう。クヌートがこれからお父さんになれるか心配。これから奥さんになるメスのクマに会ったとき、ちゃんと反応できるのか。それはこれから動物園が助けていかなくてはいけない」と指摘。さらにクマの生態についても、上野動物園での実例を挙げて説明。「上野動物園では、ツキノワグマのくうちゃんを冬眠させたことがある。冬眠すると、何か月も食事をしないため、11キロも減量して60キロになった。日本の動物園にいるクマは冬眠しないため、メタボになってしまう」、「クヌートはクロワッサン好きだけど、上野動物園のホッキョクグマも食パンが好き」といった話に、客席の子供たちは夢中で耳を傾けていた。
田中記者は「アラスカでは、グリズリー(ヒグマ)はとても怖い存在でしたが、(映画では)クヌートは人間との距離がとても近いので、びっくりしました」と映画を観ての感想を語り、取材でベルリンを訪れた末吉さんも「クヌートは子供たちに大人気でした。クヌートも子供たちが大好きで、自分のおもちゃのボールを子供たちに投げてくるそうです」と語った。
その後の質疑応答でも子供たちは小宮園長に質問攻め! ホッキョクグマの食事や寿命など様々な質問を園長にぶつけ、会場は大きな盛り上がりを見せた。
『クヌート』は7月25日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
特集
関連記事
この記事の写真
/