『アメリ』監督最新作『ミックマック』は『トイ・ストーリー3』の実写版?
チャーミングなヒロインが観る者を魅了し、世界中で大ヒットを記録した『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『ミックマック』が9月に公開を迎えるが、本作の個性豊かな登場人物たちについて、監督自らが『トイ・ストーリー』を参考にしたとの談話を発表し話題を呼んでいる。
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
発砲事件に巻き込まれ、頭に銃弾が残ったまま生きていくことになった男が、仲間たちと共に銃弾を作った会社と、かつて父の命を奪った地雷を製造した会社への復讐を企てる、という本作。
2つの企業を懲らしめる“いたずら(=ミックマック)”を実行する、主人公・バジルを支える温かい7人の仲間たちは、廃品に囲まれた工場のような家で、廃品を回収しては、ユニークなモノに改造して暮らしている。ジュネ監督は、ひとり一芸を持った個性豊かな7人を考える際に、日本でも最新作が大ヒットを記録している『トイ・ストーリー』のキャラクターたちを念頭に置いていたのだという。「“武器商人”と対抗する相手として『トイ・ストーリー』のおもちゃのようなキャラクターを考えていたので、アイディアは自然と湧いてきました。ちなみに僕はピクサーの大ファンです! 彼ら(=7人)は風変わりで単純すぎでおめでたいけど、『トイ・ストーリー』のキャラクターのようにそれぞれ個性的で、ストーリーに必要な特性を持っており、物語を引っ張る力があります。マヌケで不器用だけど、ときに情緒にあふれ真っ直ぐで、一丸となって敵に立ち向かい、深い人間愛にあふれる正義の味方です。結果的に『トイ・ストーリー』から出てきたような廃品業者の面々になりました」と敬意を込めて語っている。
さらに、彼らが仕掛ける“イタズラ”についても「『ミッション:インポッシブル』も大いに参考にしました。というのも僕がその大ファンであるがゆえですが。物語の組み立て、展開、人心操作を扱った作戦がある点。ファンであるがゆえ、無意識に参考にしたところがあると思います」と語っている。ちなみに、公開中の『トイ・ストーリー3』の劇中にも、『ミッション:インポッシブル』へのオマージュと思しきシーンがあり、そんなところにも両作品の意外な共通点が…。
すでに『トイ・ストーリー3』を劇場で楽しんだという方も、パリを舞台にした“実写版『トイ・ストーリー3』”として、『ミックマック』の世界をのぞいてみては?
『ミックマック』は9月4日(土)より恵比寿ガーデンシネマにて先行公開、9月18日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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