ブラッドリー・クーパー インタビュー 女性を瞳でオトすテクは「残念ながらないよ」
いま、ハリウッドで最もセクシーで勢いに乗っている男、ブラッドリー・クーパー。「エイリアス」などのTVシリーズに出演し、海外ドラマのファンにとってはおなじみだったが、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』、『そんな彼なら捨てちゃえば?』などここ数年、映画でも存在感を示し、昨年のゴールデン・グローブの作品賞に輝いた『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』で見事に大ブレイク! そして、このほど公開を迎えた懐かしの人気TVシリーズを映画化した『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』では、どんな女もイチコロのイケメンキャラ、フェイス役で大活躍している。日本でも、ブラッドリーのあの視線に貫かれたい! という女性ファンは多数。そんなブラッドリーに直撃インタビューを敢行した。
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どんな女性も彼と目を合わせれば恋に落ちてしまう——“フェイス(=顔)”というニックネームを授かるほどのイケメンっぷりが前面に押し出されたキャラクターを演じるのはどんな気分?
「特に“色男”ということを意識した役作りはしていないよ(笑)。いかに脚本に描かれてる通りに演じられるか? これが僕の一貫した役柄に対する向き合い方なんだ」。
さらにブラッドリーは、名優ジェームズ・キャグニーの言葉を引用しながら自身の役へのアプローチの方法を語る。
「何より大切なのは『自分が言うことを心から信じる、自分が本当に信じていることを話す』ということ。もちろん、役によって用意しなくちゃいけないことはいろいろで、今回でいうと銃の扱いや肉体を作るということが必要だった。それらのことに関して、プロになる、No.1になるつもりで学び、“演技している”という意識がなくなるところにまで自分を持っていく必要があるんだ。僕は俳優という仕事の楽しさのひとつは、準備の段階でそうやっていろんなことを学べることだと思うよ」。
本作はもちろん、「エイリアス」に『ハングオーバー!』、『バレンタインデー』などなど、役柄は全く違えど、“男の色気”とも言うべき空気を感じさせるブラッドリー。ずばり“色気オーラ”生成の秘密は? 男性インタビュアーにそう言われても、嬉しくも何ともないだろうが…。
「いや、ありがとう(笑)。そうだな、もちろん、全て僕が演じているわけだから、きっと僕の中にあるものがにじみ出ているんだろうけど…。でも正直、自分で何か意識しているかというと、それは全くない。ただ、これまで演じてきた役ではどれも、どこかでそういう色気というのを備えていてもおかしくない役柄だろう? キャラクターとしてそれを感じてもらえるというのは嬉しいね」。
本作の中心にいるのは、ブラッドリーを含め男4人。さぞかし“男くさい”現場だったろうが…。
「今回は男4人、『ハングオーバー!』も男3人が中心だったけど、エネルギーのタイプが違うとでも言ったらいいのかな…、現場の空気は全く違ったよ。今回の現場は、運動場で学生たちがスポーツに打ち込んでいるような雰囲気だった。素晴らしいエネルギーが放出されていてすごく楽しかったよ。友情関係が築かれ、男っぽい空気がムンムン感じられたし、その上で僕らは、競争心やエゴを出すのではなく、互いに助け合うという関係性だった。非常にユニークな体験だったね」。
では、素のブラッドリーの、“Aチーム”のような仲間たちの中での立ち位置は?
「状況によるね。静かな脇役的な位置にいることもあれば、リーダーとして振舞うときもある。まあ、でもB.A.(クイントン“ランペイジ”ジャクソン)のポジションだけはないかな」。
イケメンキャラのフェイスだが、その“顔”だけでなく、頭脳や行動力も大きな魅力である。
「そう、彼の美点はまず、チームの結束力を何より重んじるところ。それから、子供のような情熱を持っていて、死を恐れず、女性を心から愛してる(笑)。面白いのは彼の人生に対する態度、向き合い方が全て“即興的”であるところ。それは、ハンニバル(リーアム・ニーソン)とは対極をなす部分なんだ。僕自身との共通点? 死を恐れないところ……は僕には全くないな(笑)。でも、演じていて本当に楽しかったから、もっと彼に近づきたいという願望は芽生えてきたね」。
女性を視線だけでオトすテクニックはブラッドリーもすでに持ってるのでは?
「残念ながらないんだ(笑)。もちろん、備えておきたいところだね」。
本作の後には、ロバート・デニーロと共演のスリラー『The Dark Fields』(原題)に、『ハングオーバー!』の続編、さらに「デニーロとはもう1本、ドラマコメディを一緒にやる予定なんだ」とのこと。これからまだまだ楽しませてくれそうだ。
《シネマカフェ編集部》
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