キム・ギドク監督『アリラン』が東京フィルメックス観客賞を受賞!「信念を回復した」
11月27日(日)に閉幕した映画の祭典「第12回東京フィルメックス」で、先日来日を果たした韓国の鬼才キム・ギドク監督の3年ぶりの復帰作『アリラン』が観客賞を受賞した。
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前作『悲夢』の撮影中、自殺のシーンを撮影中に一人の女優が危うく命を落とすような事故が起きたことをきっかけに、韓国映画界と一切の接触を絶ち、山小屋で隠遁生活を送っていたギドク監督。「なぜ映画が撮れないのか?」という自身への問いかけのもと、自分自身に初めてカメラを向けた本作は、本年度カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門最優秀作品賞を受賞した。今回東京フィルメックスでは、上映チケットは発売後たった3分で完売に至り、監督が登壇したステージでは、観客から「あなたの家のドアをノックし続けます。映画を作り続けてください」など数々の熱いエールが送られ、ギドク監督の復帰を見守る温かな雰囲気で会場は包まれていた。
映画ファンの票によって決定する観客賞を獲得したことを受け、ギドク監督からは「オープニングで上映していただいただけでも光栄ですのに、観客賞までいただき、どうもありがとうございました。今回の東京フィルメックスで映画への信念を回復し、人間に対する信頼を取り戻しました。私の映画を大事にしてくださるファンのみなさんと、私の映画を日本に紹介してくれた会社に心からお礼申し上げます。観客賞により、私は大きな勇気を得ました。どうもありがとうございました」と、並々ならぬ感謝と決意のメッセージが寄せられた。
ギドク監督が映画人生を賭けて作り上げた『アリラン』は、2012年3月、シアター・イメージフォーラムにて公開。
《シネマカフェ編集部》
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