『かぞくのくに』ヤン・ヨンヒ監督、“分身”安藤サクラに目を細める
第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際アートシアター連盟賞を受賞したヤン・ヨンヒ監督の最新作『かぞくのくに』が8月4日(土)、東京・テアトル新宿で封切られ、ヨンヒ監督を始め、出演する安藤サクラと井浦新の3人が初日舞台挨拶を行った。50年代から始まった北朝鮮への帰国事業を題材に、ヨンヒ監督がオリジナル脚本を手がけた初のフィクション映画。自身の実体験がベースになっており「兄に会えなくなるのと引き換えに、この映画が世に出た」と複雑な胸中を明かし、「いまでもサクラちゃんは、私の“分身”に思えて仕方ない。サクラちゃんがお兄ちゃんと一緒にいてくれる感じ」と目を細めていた。
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病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホ(井浦さん)と、彼を日本で迎える妹・リエ(安藤さん)や家族たち、日本に残った友人らの再会を通し、時間と距離が引き裂いた“かぞく”の実像を浮き彫りにしていく。「監督の強い思いから生まれた作品なので、世界中の人に届いてほしい」(安藤さん)、「公開初日を迎えて、ようやく作品が完成しました。心に何かが残れば幸い」(井浦さん)。撮影初日は、2人が演じる兄妹の距離感が上手く掴めなかったと言い、ヨンヒ監督は「2週間の撮影は模索、模索の連続だった」とふり返った。
それでも「サクラちゃんが『リエはずっとお兄ちゃんを見ていれば、いいんですよね』って言ってくれて、私自身も『そういう映画だよな』と思えるようになった」とヨンヒ監督。実際の演出も「のびのび演じてほしかったので、具体的な動きやしゃべり方の指示はせず、たくさん私の思い出話をしました。2人もそこからエキスを吸い取ってくれて、本当の兄妹になってくれた」とあくまで自然体だったのだとか。
「決して規模の大きな作品ではないが、スタッフやキャスト、そして宣伝スタッフのみなさんなど初日を迎えるまでにたくさんの人たちの苦労があった。本当に頭が下がる思い」と思わず涙ぐむヨンヒ監督。それだけに「物語の背景にある問題を“分かる”に越したことはないですが、これは授業ではなくあくまで映画。だから、登場人物たちの怒りや悔しさといったものを“感じて”もらえれば」と挨拶にも熱がこもっていた。
『かぞくのくに』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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