信者のトム・クルーズも鑑賞済み? 海外メディア注目の問題作がヴェネチアで上映!
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で世界を沸かせたポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作『The Master』(原題)。現在開幕中の第69回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にて9月1日(現地時間)、本作のワールド・プレミアが行なわれ、アンダーソン監督を始め、主演のホアキン・フェニックスに共演のフィリップ・シーモア・ホフマンらが出席し盛大な拍手とスタンディング・オベーションで迎えられた。ネット上で囁かれているあのうわさにも言及するシーンもあり、会場をおおいに沸かせた。
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第二次世界大戦で心に深く傷を負った兵士(ホアキン・フェニックス)が帰国後、偶然新興宗教の“マスター”ランカスター・トッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に出会い、セッションを通して深く取り込まれていく様子を描く本作。カルト的な宗教団体の姿を通して、心の傷と信仰というテーマに挑んだ137分に及ぶ問題作である。
主演のホアキンとフィリップの見ごたえのある演技合戦に早くも男優賞候補の声があがり、今年の賞レースを賑わせる一作として高い注目を集めている本作。さらに、トム・クルーズが熱心な信者であることで知られる実在の宗教団体・サイエントロジーをモデルとしているといううわさがネット上で連日騒がれており、この日の会場には入りきれないほどのマスコミ陣が詰めかけた。アンダーソン監督は、「現在のサイエントロジーについてはあまり知らないが、初期の頃のことは知っている」と前置きしつつ、トム・クルーズにも作品を見せたことを認めた。しかし、トムの感想については「あとのことは僕らだけの話。でも彼とはいまも友人だよ」と笑って答えていた。
口下手なホアキンは役づくりに関する質問にも「よく分からない」と言葉を濁し、途中で一瞬姿を消すなど、挙動不審な一面も。一方、フィリップはレッドカーペットでの観客のサイン攻めに笑顔で応える紳士な一面を覗かせていた。
『The Master』は2013年春、全国にて公開。
第69回ヴェネチア国際映画祭は9月8日(現地時間)までイタリア・ヴェネチアにて開催。
《シネマカフェ編集部》
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