アカデミー賞に最も近い!? 『世界にひとつのプレイブック』予告編が到着
『英国王のスピーチ』、『スラムドッグ$ミリオネア』も受賞し、アカデミー賞に最も近いと言われるトロント映画祭観客賞を皮切りに、賞レースを席巻。アカデミー賞では主演男女・助演男女の全演技部門にノミネート…
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家も仕事も妻も、すべてを失ったパット(ブラッドリー・クーパー)と、近所に住むティファニー(ジェニファー・ローレンス)。共に心に傷を負った彼らが、立ち直るために奮闘する姿を描き出す。
今回、解禁された予告編の冒頭では、心が壊れた2人の“イカれっぷり”に注目。妻の浮気で正気を失ったパットは朝の4時にヘミングウェイの「武器よさらば」の結末が気に入らないと両親を叩き起こし、一方で夫を亡くして自暴自棄のティファニーは彼女が会社をクビになった理由を明かすのだが、それが普通ならば考えられないような驚きの理由…。そんな心が壊れて噛み合わない2人が、ダンスコンテストに出場するという同じ目標を見つけ、家族や友人に助けられながら人生を取り戻そうとする姿が後半部分では映し出されている。感情のコントロールがきかない2人が前向きに生きようとする姿は、誰しもが応援したくなるはず。
本作は、愛する人を失って人生のどん底にいた2人が出会い、再生していく姿を描いているのにも関わらず、観客は登場人物のセリフや行動に爆笑してしまうそう。しかし、爆笑の後には共感と大粒の涙があふれているというのだ。そんな型破りなラブストーリーが描けたのは、監督のデヴィット・O・ラッセルの息子も躁うつ症を抱えていたから。監督の理解があったからこそ、現代では珍しくない心の病との闘いをロマンティックに描くことができたと言える。
先日発表されたアカデミー賞では、主演のパットを演じたブラッドリー・クーパー、ティファニーを演じたジェニファー・ローレンスだけでなく、パットの両親を演じたロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァーがノミネートされるという快挙を果たし、出演者全員の高い演技力を証明した本作。アカデミー賞で主演男女・助演男女の全演技部門にノミネートされたのは、ウォーレン・ベイティ監督の『レッズ』以来31年ぶりというのにも驚きだ。重厚でシリアスな作品が多い今年の“アカデミー有力候補”の中で、前向きな希望を与えてくれる“幸せになれる映画”はどう光り輝くのだろうか?
『世界にひとつのプレイブック』は2月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。
(C) 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.
《シネマカフェ編集部》
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