リアルすぎて賛否両論!?『インポッシブル』津波シーンに込められた思いとは…
2004年スマトラ島沖地震で被災した家族の、奇跡の実話をもとに描かれた映画『インポッシブル』。
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本作は、先行公開されたスペインでは『007 スカイフォール』を破り、5週連続の興収第1位を獲得。さらに歴代興収でも、『アバター』に次ぐ第2位(第3位は『タイタニック』)となる大ヒットを記録した。
2004年末、マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)の夫婦は、3人の息子を連れタイへバカンスに出かける。しかしクリスマスの翌日、楽しい思い出になるはずの場所が一転、一家は大津波に巻き込まれ、離ればなれになってしまう…。
すでに60人を超える著名人からオピニオンが寄せられ、いち早く本作を観た人々からも、その思いと共にたくさんのコメントが届いているが、本作で描かれた津波のシーンに対しては、「津波の恐さが分かった。水なら泳いでいれば良いと思ったが、そうじゃなかった…」(40代・男性)、「被災のシーンは見てて痛々しくなるほどリアルでした」(20代・女性)など、映画から改めて津波の悲惨さを学んだという。
さらに、「映像がリアルすぎて半分近く目を伏せてしまった。日本での公開は早いのでは?」(30代・女性)、「東日本の地震を経験した日本人にとって、観るのはやはりつらい映画かな」(40代・男性)と、日本での公開に対する疑問、津波をリアルに描くことに対する疑問の声もまた上がっている。
監督のJ.W.バヨナ(『永遠のこどもたち』)は、本作で津波を描くことについて、「CGの技術を自慢するような津波ではなく、被災した方への敬意を込めて、“実際に何が起こったか”をスクリーンで再現することに注力した」とあえてリアルであることを追求したと語る。
また、主演のナオミはリアルな描写にこだわった理由について、「実際の出来事に基づく映画には、やりやすさと難しさがあるわ。やりやすいのはそこに真実の声があることだけど、同時にプレッシャーでもある」と映像化の難しさに触れながら、「人々が本当に体験したことを尊重し、できるだけ信憑性のあるものにする責任と、そのとき感じたことをできるだけ誠実に伝える責任が私たちにはあったの」と真摯にその胸の内を明かしている。
さらにユアンも、「実話を語るとき、演じる人々に対しての責任がある」と “責任”という言葉を繰り返す。「でも、この映画では、これまで出演したどの作品よりも、津波の衝撃を受けた人たち全員に対して僕は責任を感じた。亡くなった人たちに、生き残った人たちに、そしてタイの国民に。もし津波がただのドラマ上の背景として使われていたら、僕は動揺しただろう。でもそれは僕たちがやろうとしていたことではなかったんだ」と、津波の描写に込められた思いを話した。
そして、本作のモデルとなった人物であり、脚本の製作にも関わって、撮影中も共に行動していたマリア・ベロン氏は、本作で自らの経験を映画にすることの意味を次のように語る。
「とても責任が大きいと思いました。この物語は私たち家族だけではなく、被災された多くの方の物語でもあります。だからこそ、この映画は正直に作られるべきだと思いました。それは非常に苦痛を伴うものでもありますが、同時に、この映画であの出来事をきちんと説明する必要もあると思いました。この映画を観ることで、津波の被害を直接的に受けていない人でも、自分の人生の色々なものを照らし合わせることによって、人生を考える、自分の心の中にあるものを考える、そういうきっかけになると思っています」。
本作は2年を費やして準備され、60か所以上のロケ地を巡り、25週間もの時間をかけて、その多くは実際の出来事が起こった場所で撮影されたという。さらには世界で唯一、次世代型音響システム“imm sound”で録音を行うなど、撮影は徹底的に事実の再現にこだわって行われたという。
そうして描かれた映像と音響によって、日本人なら否が応でも引き戻されてしまう、あの日の記憶。あの日何が起こっていたのか、自分の身だとしたらどうなのか、もう一度見つめ直す機会を、本作は与えてくれるのかもしれない。
『インポッシブル』は6月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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