真木よう子、吉田修一からのサプライズの手紙に「やられちゃいました」
映画『さよなら渓谷』が6月22日(土)に公開を迎え、主演の真木よう子を始め、大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督が舞台挨拶に登壇。真木さんらへのサプライズで原作者の吉田修一からの手紙も朗読され、劇場は感動に包まれた。
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吉田さんが「週刊新潮」に連載した長編小説を映画化した本作。ある幼児虐待死事件をきっかけに容疑者宅の隣に住む一見、普通の夫婦が実は15年前のある残酷な事件の加害者と被害者であることが判明。愛、憎しみ、赦し、復讐――2人の間だけに流れる感情が赤裸々に描き出される。
「昨日はドキドキして眠れなかった」と語る真木さん。改めて本作のオファーが届いたときの気持ちをふり返り、「女性として、演じる上で覚悟がいるし、(役柄に)引っ張られる心配もあったけど、でもそれ以上に作品に魅了されたし、ほかの女優さんがやっているのを見たくないと思った」と当時の胸の内を明かした。
真木さんは演じている最中のことが「昨日のことのように思い出せるし、染みついて役となっている」と言うが、相手役の大西さんも同様。「あの夏から秋の日々を鮮明に生々しく覚えているし、完成した映画を観て景色や温度、匂いが生々しく蘇るくらい、深く残っています」と頷いた。
鶴田さんはわずかな出演シーンで様々な感情の浮き沈みを表現しているが、「困惑しましたが、役者冥利に尽きる役。感情が一つでなく絡み合っているので、その分、深みがあり味わい深い作品になっている」と手応えを明かす。
鈴木さんは真木さん、大西さんが演じたかなこと俊介の関係について「そんな簡単には分からない」としつつも、「もしかしたらこういうこと? という自分なりに新たに見えてくるものがあり、その体験が新鮮でした」と目を輝かせる。
本作はモスクワ国際映画祭の「コンペティション部門」への出品が決定しており、真木さん、大西さん、大森監督が現地入りすることも決まったが、原作者の吉田さんは、最初に大森監督と顔を合わせたときに「海外の映画祭に出品できるような映画にしてほしい」と要望を出したそう。
サプライズで届けられた手紙では、そのことの触れ「期待以上の形で大きな夢を叶えてくれました」と監督への感謝の思いを語った。また、大西さんと真木さんの演技についても絶賛すると共に感謝の想いを伝えた。
監督、大西さん、大森さんはそれぞれ「やられちゃいましたね」と照れを隠すかのように笑みを浮かべていたが、予期せぬ吉田さんからの感謝の言葉に強く胸を撃たれた様子だった。
『さよなら渓谷』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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