チャニング・テイタムが語る『マジック・マイク』 始まりは「男2人でホットドッグ(笑)」
ハリウッド大作に引っ張りだこの若手俳優チャニング・テイタム。アバクロこと「Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ)」のモデルとして活躍後、2006年の大ヒット青春ダンス映画『ステップ・アップ』で俳優として大ブレイク。
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
私生活では同作での共演をきっかけに結婚した、ジェナ・ディーワン=テイタムとの間に第一子が生まれたばかり。公私共にノリにノッているチャニングだが、実はまだ19歳の頃、約1年ほどストリッパーとして活躍していたというのだ。そんな彼の衝撃的な実体験を基に男性ストリッパーの世界を描いた『マジック・マイク』について、チャニングが赤裸々に語った。
もちろんダンスにも定評があるが、チャニングといえば“マッチョ”という言葉を連想する人も多いだろう。まさにハマり役とも言えるアクション大作『G.I.ジョー』シリーズでは最強の国際機密部隊として、その鍛え上げた肉体を惜しげもなく披露している。しかし彼の魅力は肉体美だけでもないのだ。珠玉のラブストーリー『親愛なる君へ』では一途な愛を貫く実直な軍人役に扮し、『ホワイトハウス・ダウン』ではちょっとダメな父親をコミカルに演じるなど、演技の幅は広い。さらに2012年にはピープル誌の「最もセクシーな男性」にも選ばれた色男でもある。
本作の監督は、『オーシャンズ11』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ。チャニングとは『エージェント・マロリー』、『サイド・エフェクト』と立て続けにタッグを組んでいるが、本作の始まりはチャニングがソダーバーグ監督に電話をしたところから始まったと言う。
「スティーヴンがこの映画の企画に興味を持っていると聞いて、自分からきちんと頼もうと思って直接電話をかけたんだ。するとスティーヴンは『いいよ』と即答してくれた。それから一緒にホットドッグを食べながら話をしたよ。ホットドッグってのが笑えるけどね(笑)」。男性ストリッパーの映画について、男2人がホットドッグを食べながら会話をするとは、なんともシュールな始まりだ。
ソダーバーグ監督といえば、映画ファンはご存じの通り“早撮り”で有名な監督でもある。本作のストリップクラブのシーンも、162のセットアップをたった3日間で撮りきったという。これにはソダーバーグ監督も「個人記録だよ」と笑う。そんなソダーバーグ監督を、チャニングは「天才」と讃え、「これまで仕事をしてきた中で、スティーヴンほど協力的な人はいない」と絶賛する。
「学ぶことばかりで、何もかもが新鮮なんだ。スティーヴンと一緒に仕事をすることで、俳優としても成長できる。本当に頭のいい人だ。スタッフやキャストを一つ上のステップへと導いてくれる。彼のおかげでみんなが期待以上の働きをするし、お互いに助け合うようになるんだよね」。
さらに、チャニングは共演したキャストたちにも惜しみない賛辞を贈る。ストリッパー出身のクラブ経営者・ダラス役を好演したマシュー・マコノヒーは、本作で多くの映画賞にノミネートされた。チャニングがマシューを称えた言葉は「パーフェクトな人」だ。
「品があるし、話も上手い。例え、ただの天気の話題だとしても、彼の口から発せられると、とても贅沢なことに感じられる。説得力があるというのかな。人前で話すのも上手いからMCもできるよ。本人がその気になれば、トップのストリッパーにもなれると思う。でも彼はストリッパーで終わる男じゃないね。それ以上の存在だ」とベタ褒めだ。
ほかにも、本作には個性的でセクシーなイケメンストリッパーがずらり。まずはWWEなどで活躍した元レスラー、ケヴィン・ナッシュ。チャニングは「ケヴィンは、生涯出会った人の中で、最も面白い人物の一人」と話す。
「プロの中のプロだ。彼に任せれば、どんな仕事でも上手くやるはずだ。僕が保証するよ。意欲も旺盛で、信じられないほど才能もある」。また「トゥルーブラッド」のジョー・マンガニエロについては、「ジョーは素晴らしい肉体だけでなく、ほかの誰にもないカリスマ性の持ち主だ。どちらも持ってるなんてズルいよね(笑)。ルックスも最高で、カリスマ性もあって、才能もあるなんてさ。なんだか不公平だよ!」とさすがのチャニングも焼きもち(!?)を焼いてしまうほど。
『CSI:マイアミ』のアダム・ロドリゲスについても、「アダムを見ていても神様は不公平だなと思うよ。彼は白人男性より1,000倍セクシーだ(笑)。何もしなくても、ステージに上がるだけで女の子は倒れると思うな」とのこと。ここまで言われては、ストリップシーンへの期待がさらに高まるというものだ。
そんな周りをベタ褒めするチャニングだが、自身も世界中を熱狂させる“モテ男”であることも忘れてはいけない。最後に、モテる秘密は何か? と尋ねると「君の彼女がこの映画を観たいと思っているなら、ちょっと奇妙なコスチュームを着て、彼女の帰りを待つといいよ。彼女は感激するはずだ。恋人や妻が幸せなら、君の人生も幸せになるしね」と煙に巻きながら笑っていた。
チャニング・テイタム――底の見えない男だ。
《シネマカフェ編集部》
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