【トロント国際映画祭】渡辺謙・主演『許されざる者』に喝采の嵐!
現在開催中の第38回トロント国際映画祭にて、9月13日(現地時間)、「特別上映作品」として渡辺謙・主演作『許されざる者』がプレミア上映され、満席となったエルジンシアターには歓声があがった。
最新ニュース
レポート
-
『トンイ』女優ハン・ヒョジュ、ミラノで自由を満喫!飾り気のない姿に“ほっこり”【PHOTO】
-
柳楽優弥インタビュー 「実力なんてない…」ともがいた時間/『許されざる者』
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

オリジナルではアメリカ北西部を舞台にしていた物語を、明治維新から間もない蝦夷地(北海道)に移してリメイク。かつては“人斬り”と怖れられていた男が、再び刀を手にして賞金が掛けられた犯罪者の命を狙うのだが…。
巨匠クリント・イーストウッドの“日本リメイク版”とあって、開場前からエルジンシアター前には長蛇の列。若いカップルから年配まで幅広い年齢層の映画ファンが詰めかけ、約1,500席におよぶ会場は満席。
渡辺さん演じる十兵衛と共に賞金首を追う金吾(柄本明)や五郎(柳楽優弥)らのコミカルなシーンでは度々笑いが起き、クライマックスでの渡辺さんの殺陣のシーンでは驚きと大きなどよめき…エンドロールが流れ始めると、劇場内には観客から大きな拍手が送られた。
そして観賞後のオリジナル版のファンだという男性は、「原作とはまた違う魅力があり、監督はとても素晴らしい仕事をしたと思う。特に、サムライたちが見せるガンアクションがとても興味深くて、最後のシーンは原作の西部劇に対するオマージュを感じた。とってもカッコよかったよ!」(30代男性)と興奮気味にコメント。また、「とても力強くて強烈な作品だった。日本の歴史の描写、日本の美しい景色、音楽がとても良かった。ケン・ワタナベを筆頭に俳優たちの演技も全員パワフルで印象深かった」といった高い評価が寄せられていた。
“アカデミー賞の前哨戦”として注目を集める本映画祭。「最高賞」は観客の投票により決定するが、本作の上映後に設けられていた投票箱には、観客たちが票となる鑑賞チケットを投じる姿も多く見られた。9月15日(現地時間)に発表となる「観客賞」の名誉に本作が輝けば、日本映画としては北野武監督作『座頭市』('03)以来の快挙となる。
『許されざる者』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
特集
関連記事
この記事の写真
/