“ロリータ”二階堂ふみ&“日系ブラジル人”岡田将生、『四十九日のレシピ』を彩る異色キャラ
作家・伊吹有喜の人気小説を原作に、永作博美を主演に迎え、繊細な描写に定評のあるタナダユキ監督が温かく描いた『四十九日のレシピ』。
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本作は、突然亡くなった母の遺言に従い、残された父・良平(石橋蓮司)と娘・百合子(永作さん)が“四十九日の法要”ならぬ、“四十九日の大宴会”を開こうと決意し、この49日を通して自らの人生と向き合っていく姿を描いている。
四十九日の大宴会を開くことにした百合子と良平を傍らで支えて続ける、イモとハル。イモは乙美が亡くなる前までボランティアをしていた更生施設の生徒で、乙美から自分が死んだら良平と百合子の手助けをし、“四十九日の大宴会”を行うよう頼まれて熱田家に乗り込むハイテンションな少女。
このイモ役に抜擢された二階堂さんは、本読みのときから相当に役を作り込んでいたそう。実は原作では“自信のなさを化粧や衣装で武装している”という意味でガングロ少女という設定だったのだが、今回の映画化で時代性を考え、ロリータファッションに変更されたという逸話を持つキャラクターでもある。
これはロリータが大好きな二階堂さんだったからこその変更でもあり、本人が自ら率先してスタイリングのアイディアも出し、二階堂さんにしかできないイモを作り上げていった。
そして、大宴会のお手伝いにきた日系ブラジル人・ハル役には岡田将生。この難役のオファーがきたとき、岡田さんは「自分がそういう風に見られているんだなって(笑)」と完成披露試写会でポツリ。
それでもポルトガル語の指導を受けながら、カタコトの日本語とポルトガル語を交えて健やかで優しいハルを見事に好演した。タナダ監督は「初めてお会いしたときにすごく素直でピュアな印象を受けたので、そのイメージをそのまま活かせば素晴らしいハルになると思った」と当時の確信を語っている。
レシピだけではなく、深く大きな愛も遺した母・乙美。彼女に優しさを注がれながら過ごしてきたイモとハル。そんな彼らが起こすケミストリーは、百合子や良平だけでなく私たちにも一歩前へ進む勇気を与えるはずだ。
『四十九日のレシピ』は11月9日(土)より新宿バルト9、有楽町スバル座ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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