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エマ・ワトソン、初日はナーバスだった!? 『ウォールフラワー』監督が語る撮影秘話

『パーシー・ジャクソン』シリーズのローガン・ラーマン、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラーと

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『ウォールフラワー』-(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
『ウォールフラワー』-(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. 全 7 枚
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『パーシー・ジャクソン』シリーズのローガン・ラーマン、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラーと、今をときめく3人の若手スターが競演する青春映画『ウォールフラワー』。このほど、本作の監督であり、全米で社会現象にもなった原作小説の作者でもあるスティーブン・チョボスキーが、カメラの裏側の彼らの素顔について語ってくれた。

小説家を志望する16歳の内気な少年チャーリー(ローガン・ラーマン)は、ある日、陽気でクレイジーな自由人パトリック(エズラ・ミラー)と美しく奔放で恋多き少女サム(エマ・ワトソン)の兄妹と出逢い、“壁際に咲く花”のようにひっそりと息を潜めてやり過ごしていた日々が一変する…。

チャーリーだけでなく、パトリック、サム、それぞれが心の傷を抱えながら成長していく日々を、瑞々しい感性で描き出したのが、伝説的ブロードウェイ・ミュージカルの映画化『RENT/レント』でも脚本を務めたチョボスキー監督だ。

■エマ・ワトソン、リハーサル初日はナーバスに■

チョボスキー監督は、リハーサル1日目、初めてアメリカ英語のアクセントに挑戦することになったエマがナーバスになっていたことを明かす。「ローガンとエズラはエマをフォローしていたよ。エマがやろうとしている素晴らしい演技をちゃんとわかっていたから、それをサポートしなければと思ったし、そのおかげで素晴らしい映画ができたのだと思う」と振り返る。

3人とも才能あふれる若手俳優だが、監督は本作でのキャスティングにあたっては、“人間性”をより重視したようだ。「この作品で描かれているのは友情や優しい心、感受性の大切さだったので、それらを持ち合わせている素敵な人柄の方を探したよ」と、監督は続ける。

「(彼らは)実は、映画をつくっている間も目に見えないところで、お互いを本当に支えあって、優しい心で接しあっていたんだ。それがこの作品を成功させる素晴らしい演技を引き出した一因だと思うよ」と、彼ら3人の友情について語ってくれた。

■エマ、ローガン、エズラでバンド結成!?■

「映画の中だけでなく私生活でも、3人はすごく仲が良かった」と監督が言うように、撮影の合間には、エマがボーカルを、ローガンがギターを、エズラがドラムを担当し、ゲストアーティストを招いてはパフォーマンスをしていたという。バンド名は、“オクトパス・ジャム”。元々歌を歌い、ギターを弾いていた監督も一晩だけ参加したことがある。彼らは毎晩ホテルで演奏していたため、うるさがられて、何度もホテルを追い出されそうになったとか。

「この映画の父親的立場としては、週末そんなに遊びすぎるなよ~!と言いたくなるようなときもあったよ(笑)」と、監督も苦笑いするほど(?)、3人はリアルな友人関係を培っていったようだ。

■プロムシーンは彼らの青春そのもの!■

長らく撮影と学業を両立させていたエマを始め、子役から活躍しており、普通の高校生が経験することを“していない”俳優ばかりが揃った本作。プロムシーンでは、おしゃれをして車でパーティを向かうことにキャスト一同が胸を弾ませていた。「人生唯一のプロムを経験させてあげられたので、何かとても感動的で、素敵な瞬間でした」と話す監督は、まさに父親のような眼差しで彼らを見守っていたという。

■エマも挑戦、思い入れの深いトンネルのシーン■

本作で最も重要なシーンは、3人がトンネルを通って、広大なピッツバーグの街のスカイラインを眺める橋へと車を走らせる場面だろう。「彼らがトンネルを飛ぶように疾走するイメージを、18年間思い描いていた。ついにそれを撮影できて、本当に最高の気分だった」と、このシークエンスを撮影するのが夢だったことを明かすチョボスキー監督。

当初、エマはスタントで撮影することになっていたが、自分でやると決意、監督を説き伏せたという。彼女は、時速約100kmでトンネルを疾走するピックアップトラックの荷台の上で、ロープ1本を身体につないだだけの状態で立ち上がることになった。

「両手をあげたら、気持ちが高ぶって泣き出してしまったわ。あれは間違いなく、私の人生で最高の瞬間の一つだったわ」と、エマは振り返る。そして、ローガンもまた、自分自身でやることにこだわった。「トンネルを抜けると街の明かりが見えた。あんな経験はしたことがない。言葉では表現できないよ」。

小説と映画の両方に登場する、象徴的なこの“飛翔”のイメージが観客の心に残ってほしいというのが、チョボスキー監督の願いだ。「僕たちが完璧であることの証しなんだ。“無限”はこのあとの気持ちを表現する完璧な言葉だった。僕たちの人生は良くなるしかない。上昇するしかないんだ」。

誰の心にも残る“あの頃”の傷を、切なくも温かく思い出させてくれる本作。生き生きと輝くリアルなキャスト陣と、彼らが生み出す情感を親身に見守ってきた監督の思いが実現させた、奇跡の作品なのかもしれない。

『ウォールフラワー』は11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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