【予告編】哀愁のガンコ親父…GG賞ノミネート作品『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
2011年、『ファミリー・ツリー』で賞レースを賑わせたアレクサンダー・ペイン監督の最新作『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』の予告編
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本作は、先日発表された第71回ゴールデン・グローブ賞で「監督賞」やミュージカル・コメディ部門の「作品賞」「主演男優賞」など5部門にノミネートされた注目作。
ある日、アメリカ・ネブラスカ州から届いた「100万ドルに当選しました」という謎の手紙。「詐欺に決まってる」と諭す息子・デイビッドには耳も貸さず、その手紙を信じ込んだウディ(ブルース・ダーン)は、「1人でも賞金を取りに行く」と言ってきかない。デイビッドは仕方なく、モンタナからネブラスカまで父と共に旅に出ることに――。
本作で主演を務めたブルース・ダーンは、本年度カンヌ国際映画祭で「最優秀主演男優賞」を受賞。12月12日に発表されたゴールデン・グローブ賞では、豪華キャストが競演する7部門ノミネートの『アメリカン・ハッスル』と『それでも夜は明ける』に次ぎ、「作品賞」(ミュージカル・コメディ部門)、「監督賞」、「脚本賞」(ボブ・ネルソン)、「主演男優賞」(ミュージカル・コメディ部門)、「助演女優賞」(ジューン・スキッブ)の主要5部門にノミネートされた。
さらに、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは「本年度トップ10選出」と共に「主演男優賞」と「助演男優賞」(ウィル・フォーテ)を受賞、ロサンゼルス映画批評家協会では「主演男優賞」を獲得、ボストン批評家協会賞では「助演女優賞」と「アンサンブル・キャスト賞」を受賞するなど、いずれの映画賞でも高い評価を受けている。
主人公・ウディ役を演じたブルースは、1936年生まれの77歳。ヒッチコックやコッポラ、タランティーノらに愛され、反逆者や殺し屋など邪悪で強烈なキャラクターが印象深いダーンにとって、混乱を来す老齢の役は、長いキャリアの中でも初めての挑戦となった。
「『痛ましいボロ雑巾みたいな感じでいてください』と言っただけだったけれど、ブルースはまさにその通りにやってくれたんだ」とペイン監督が語るように、“100万ドルが当たった”と信じ込む老いた男のおかしみと切なさを、ブルースは飄々と演じ切った。
“人生は、何があっても、素晴らしい”──新作を発表するたびに、観る者をそんな幸せな気持ちで温かくしてくれる、ペイン監督の作品。予告編からもわかるように、本作では、余分な飾り気のないモノクロ映像にこだわり、奥深い人間存在のリアリティに迫っている。
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』は2014年2月28日(金)、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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