ジブリ・鈴木敏夫Pから直筆の応援文! 満島ひかり×石井克人監督『ハロー!純一』
満島ひかりを始めとするキャスト&スタッフが、石井克人監督の「世界中の子どもたちに映画や映画館を好きになってもらいたい。だから子どもたちにプレゼントを贈る」という考えに関係者たちが賛同して集結し、製作された映画『ハロー!純一』。
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業界初の「小学生以下0円」(※成人以上の保護者の同伴が最低一人必要)という試みを行うことでも話題の“子ども”映画の誕生に、あのスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーが、超異例といえる直筆の応援文を発表。石井監督との貴重な2ショット写真と共に、どこよりも早くシネマカフェに到着した。
主人公となるのは、小学生の純一。密かに大好きな前田さんに借りた消しゴムを返せず、モジモジするような、内気な男の子だ。そんなある日、純一のクラスに単位取得だけが目的の教育実習生・アンナ先生(満島ひかり)がやってくる。ピンヒールに超ミニのスカート、さらに二日酔いでまともに授業も進まない。そんなある日、仲良し6人組のひとり・倉田の万引き事件から、純一たちはある“イベント”を決行するのだが――。
本作は、笑いあり、恋あり、涙ありの“子どもたちによる、子どもたちのための、青春ラブコメディ”。まっ暗な映画館で、いろんな年代のいろんな人と観る、スクリーンの中の物語(=映画)。それは、DVDやゲームとは違い、自分の好きなときに巻き戻したり、ストップしたりできない、毎日生きている世界と似ている。
そんな映画を本作を通して、子どもたちに無料で観せたいという想いから、もともと自主上映での公開を考えていた石井監督。だが、一度、プロフェッショナルとしての視点の必要性を感じ、面識のあったスタジオジブリの鈴木プロデューサーに相談したことが、今回の応援文が発表されたきっかけとなった。
「子ども時代の記憶」と名付けられた2ページに及ぶ直筆の応援文は、宮崎駿監督作『風立ちぬ』の制作中だった2012年9月に、石井監督から相談を受けた鈴木プロデューサーが、小学生以下を無料にしたいと考えていた監督のアイデアを具現化させていった経緯をふり返っている。
完成した映画を観て、清水宏監督の傑作『風の中の子供』('37)とのような「話らしい話が無いにもかかわらず、子どもたちが生き生きしている」という共通点を見出したことなどが、独特の書体で記されている。
さらにラストには、ロシアのアニメーション作家ユーリ・ノルシュテインがスタジオジブリを訪れ、宮崎駿氏と3人で話した際に、ノルシュテイン氏が言ったという印象的な言葉で締めくくられている。それは、『ハロー!純一』でも描かれている普遍的なテーマそのものだ。
『ハロー!純一』は2月15日(土)よりイオンシネマ幕張新都心、新宿バルト9ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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