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ナオミ・ハリス、20代~50代まで激変の役作り…『マンデラ 自由への長い道』

アパルトヘイトの撤廃に尽力したネルソン・マンデラの自伝を元に、幼少期から大統領就任までを映像化した『マンデラ自由への長い道』…

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ナオミ・ハリス(左)50代のウィニー(右)20代のウィニー/『マンデラ 自由への道』(c) 2014 Long Walk To Freedom(Pry)Ltd.
ナオミ・ハリス(左)50代のウィニー(右)20代のウィニー/『マンデラ 自由への道』(c) 2014 Long Walk To Freedom(Pry)Ltd. 全 4 枚
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アパルトヘイトの撤廃に尽力し、2013年12月5日にその生涯を閉じた南アフリカ共和国第8代大統領ネルソン・マンデラの自伝を元に、彼の幼少期から大統領就任までを映画化した『マンデラ 自由への長い道』

『パシフィック・リム』『マイティ・ソー』シリーズのイドリス・エルバが渾身の熱演でなりきったマンデラ以上に複雑な役と言われる、妻・ウィニー役を見事に演じ、高い評価を受けたのがナオミ・ハリス。このたび、マンデラとともに激動の人生を送ったウィニーの、20代から50代までを演じたナオミの激変の役作りに注目した。

青年時代、弁護士をしていたマンデラ(イドリス・エルバ)は反アパルトヘイト運動にのめり込んでいた。そのころの結婚は一度破綻するが、愛情豊かで優しさに満ちあふれた若きウィニー(ナオミ・ハリス)と恋に落ち、やがて再婚。

しかし、マンデラは武装闘争を選択し、テロを行い逮捕されてしまう。その後、27年間もの獄中生活を送る間、彼は思索を深め、南アフリカの未来のためには憎しみを捨て、共存と愛を説く必要性に思い至る。だが、彼の思いは外の世界で迫害され、憎しみに凝り固まった最愛の妻には伝わらず…。

U2が書き下ろした主題歌「オーディナリー・ラヴ」がアカデミー賞「歌曲賞」にノミネートされたことも話題となった本作は、マンデラの激動の人生とともに彼が最も愛した女性ウィニーとの関係が描き出されている。

ウィニーを演じたのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのティア・ダルマ役や『007 スカイフォール』のボンドガール・イヴ役で知られるナオミ・ハリス。マンダラと結婚した可愛らしい22歳の姿から、“マンデラの妻”として闘争に巻き込まれながら、激怒に包まれ、タフで復讐心の強い女性へ変貌する50代までの姿を見事に演じ分けた。

マンデラ役のイドリスは「とにかく天性の役者さんです。演技も集中力も素晴らしく、一緒のシーンでは、これ以上リアルな演技はないくらいのシーンにしてくれます」とナオミを絶賛する。

自身が演じたウィニーについて、ナオミは「彼女は、若い花嫁であり、母親という立場から、夫が政治犯として投獄され子どもとともに残されてしまうという強烈な現実を突きつけられるわ。警察の仕打ちや嫌がらせから生き延びるためには、自分の中からあの驚異的な強さを引き出すしかなかったのよ。最初は政治に関わることのなかった彼女も、マンデラが釈放されるころには、闘争的で暴力を肯定する怒れる女性に変わっていたの」と語り、その変貌の理由を明かす。

そんな彼女も役柄を引き受けた後は、複雑な思いを抱いていたようだ。「南アフリカに来て役柄をリサーチしだして、多くのドキュメンタリーやインタビューといった何時間にもわたる映像、多くの伝記も読みました。ウィニーという、いくつもの顔を持って人生を過ごしてきた女性のことを知るにつれ、“これはえらいことになった”と怖くなってきました」と、ふり返っている。

「彼女と会ったことのある人たちに、たくさんのお話を伺いました。その中で、彼女に対する意見が二極化していること(優しい/恐ろしいなど)が非常に興味深かった」とも語り、女優として多面的な彼女の魅力にハマってしまったという。何より、役作りを決定付けたのは「“本物”のウィニーと会えたこと」とも話すナオミ。

また、「私たち人間が、いかに忘れっぽくあるか、たえず驚かせられます。アパルトヘイトについて、いまを生きる世代がいかに何も知らないか思うと、寂しい思いがしますし、歴史のこの一部が記憶され、私たちがそれから学ぶことは重要だと思います」ともコメントしており、本作が作られた意義にも触れている。

27年間夫を待ち続けたウィニーの目線からも、マンデラの長い道のりが浮き彫りになっていく本作。ひとりの人物とは思えないほど、これほどまでに振り幅の大きい役柄を演じてみせたナオミに、ぜひ注目してみて。

『マンデラ 自由への長い道』は5月24日(土)より全国にて公開。

《text:cinemacafe.net》

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