【玄里BLOG】中島哲也監督『渇き。』
6月27日より公開の『渇き。』のポスター。目が離せなくなる、役所広司さんの かお。
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文字通り、これは役所さんの、映画でした。
すごすぎる。
別れた元妻に、失踪した娘の加奈子の捜索を頼まれる。藤島(役所広司)は実は元刑事だったが、その昔、妻の不倫現場に車ごと突っ込み相手の男性に暴行。
職を失くし妻と娘も藤島から去って行った。いまは精神安定剤と酒に溺れ警備員の仕事で食いつないでいる。捜索のため加奈子の元中学の同級生や担任に聞き込みを始めるが、そこから見えて来たのは麻薬、売春、知っては行けない『娘の正体』だった…。
朝の10時からこんな作品観ちゃって
刺激が強過ぎたのか 盛りだくさんだったからなのか
一日頭が真っ白。見終わった直後は 自分はこの映画が好きなのかどうかも分からなくなるくらい。
もう『あたらしいもの』を作るのが難しい時代の中で
観たことのない邦画を作ろうという気概を感じた。
観る前は 大人の知らないイマドキの高校生の実情が過激に綴られる映画、なのかなと思ってたんです。
たしかにそういう部分あるけれど なにが盛りだくさんか、って
映画が始まって3分の1は編集の巧みさと、これから何が始まるんだろうというわくわくとスピード感に口が開いたまま。
3分の2も過ぎると、『シャブ極道』(役所さんの出演作のなかでもトップ3で好きな作品!)を彷彿とさせるハードボイルド映画になり…
いやあるいは『24』かもしれない。ジャックバウアーか、ってくらいやられてもやられても死なない役所さん。
そしてそこからは韓国映画でもなかなかこのグロさはないよレベルで目を背けたくなる血しぶきシーンが続き、最後は中島哲也監督の某作品主演のあの女優さんとの神経戦になるという。
よく2時間にまとめたなあというくらいの 話の広がり。
妻夫木さんもオダギリジョーさんも橋本愛さんも、キャストが本当に素晴らしかった。
私が高校生の時にこの映画を観たらきっともっと熱狂してたかも。
R15指定ですが高校生&大学生の方は早割で1000円で観れるみたい。やるねGAGA !
きっと今年の映画界の話題をさらう作品になると思います。
玄里
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《text:Hyunri》
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