【予告編】中井貴一VS阿部寛…“最後のサムライ”描く『柘榴坂の仇討』
人気作家・浅田次郎の2004年発表の短編集「五郎治殿御始末」に所収された中でも、名作と誉高い一編を映画化した『柘榴坂の仇討』…
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舞台は、安政7年。彦根藩士・志村金吾(中井貴一)は、時の大老・井伊直弼(中村吉右衛門)の“御駕籠回り近習役”として仕えていたが、雪の降る桜田門外において水戸浪士たちに登城行列が襲われ、眼の前で主君を失ってしまう。両親は自害し、妻・セツは酌婦に身をやつすも、金吾は切腹も許されず、仇を追い続ける。
そして13年が経った明治6年――逃亡した浪士たちが次々と命を絶ち、仇討が政府に禁じられるなか、ついに金吾は最後の仇のひとり・佐橋十兵衛(阿部寛)を探し出す。十兵衛は“俥(くるま)引きの直吉”として名を変え生き永らえていた。金吾を乗せた直吉の俥は、雪の降り積もる柘榴坂に向かうのだが…。
今回公開された予告編では、中井さん扮する主君を失った彦根藩士・志村金吾と、仇である浪士を演じる阿部さんが出会う緊迫したシーンが映し出される。さらに先日発表された「AKB48」の木崎ゆりあを始め、高嶋政宏、吉田栄作、堂珍嘉邦ら出演全キャストの姿も。
主人公・志村金吾を演じる中井さんは、大きな時代のうねりの中、不器用ながらも武士としての誇りと覚悟を持ち続ける“最後のサムライ”を好演。金吾の仇である水戸浪士・佐橋十兵衛役の阿部寛は、井伊直弼を手にかけた後、身を隠し、負い目を感じながら俥引きとして生きる孤独な男を演じた。
監督は『沈まぬ太陽』『夜明けの街で』など、大作でありながら人間ドラマを感動的に描く手腕で名高い若松節朗。幕末から明治へと世の中が激しく動く中、侍たちは如何にして己の始末をつけ、時代の垣根を乗り越えたのか。まずはこちらの映像から己の運命に向き合った、名もなきサムライたちの姿をご覧あれ。
『柘榴坂の仇討』は、9月20日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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