漫画家しまおまほ&写真家島尾伸三の親子トーク!『おやすみなさいを言いたくて』特別試写会
12月13日(土)より角川シネマ有楽町他にて公開の映画『おやすみなさいを言いたくて』のトークショー付き特別試写会が12月8日「IMA CONCEPT STORE」で開催された…
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『おやすみなさいを言いたくて』は、世界中の紛争地帯を取材で駆け巡る女性報道写真家その家族の物語。危険が伴う使命ある仕事と愛する家族の家族の間で葛藤しながらも自分の路を突き進んで行く主人公を、アカデミー賞女優ジュリエット・ビノシュが熱演している。
8日の特別試写会では、上映後、ゲストに漫画家のしまおまほ氏とその父で写真家の島尾伸三氏を迎えての親子トークショーが行われた。本作品の主人公と同じく、写真家である島尾夫妻。伸三氏は「(映画を観て)すぐに妻を思い出した。」といい、仕事に使命感を持っているかのように、危険をかえりみずに写真を撮り続けるような人だと話す。娘のまほ氏も「(私も)父のように母を見ている。母の方がストイックで職人」とコメントした。
映画の主人公の心の葛藤が描かれた映画のラストについて、両氏は次のように感想を語っている。
まほ:ラストで主人公は自分に矛盾を感じた時、主人公はつらそうだな、と思った。
伸三:写真家は葛藤しながら撮っている。ピュリッツアー賞を取るような人は、良心の呵責なんかなく、持っていたら取れない。いいハートを持っているから、いい仕事ができるわけではない。ハイエナみたいなもの。
まほ:そういう人もいなくちゃね。
伸三:自分の命も含めて、音楽家だって、ヴァイオリン買うために多額のお金がいるし、すべての生活を犠牲にする。人並みでない人は大変。
まほ:自分はどうですか?
伸三:私はラクな人生を選んだよ。警察、軍隊、戦争は撮らない。そういう世界に飛び込むのが嫌。遭遇することはあるが、それは撮らない。面倒くさいから。使命を感じないし、ビビリだし。そういう世界に生きるかは、その人が持っている「何か」だと思う。主人公のレベッカは、どうしようもないから、そうして生きていくしかない、自分の正義を貫くしかない。たぶん、死ぬまで。
親子ならではのアットホームな会話のやりとりの中にも、本作のテーマにもなっている仕事と家庭の狭間で葛藤する心について切り込んだ深い視点が垣間見えるトークショーとなった。
写真家という生き方、母として家庭人としての生き方、その狭間で揺れ動きながら、行き着いた先とは? ラストに明かされた「人生の選択」に、多くの女性たちが共感し、涙した本作。年末年始にかけて、自分の生き方を深く見つめ直すきっかけにしてみてはいかが?
『おやすみなさいを言いたくて』は12月13日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。
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