松田龍平、ゆうばり映画祭のアットホームな空気に「まんまとやられた!」
松田龍平と松尾スズキ監督が最新作『ジヌよさらば~かむろば村へ』を携えて2月19日(木)、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」のオープニングセレモニーに来場した。
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映画は、銀行員だったが金に恐怖するようになり、東北の村に移り住み、金を必要としない生活を送ることにした青年の姿を描いており、同映画祭のオープニング作品として上映。松田さん、松尾監督はゆうばり映画祭初参戦となった。
松田さんは『探偵はBARにいる』シリーズなど、北海道を舞台にした作品に出演しており北海道になじみはあるが「撮影でよく来てますが、夕張は初めて。アットホームだと聞いてましたが、まんまとやられました。『仲間に入ってもいいですか?』という感じ」と語り、会場を沸かせる。
松尾監督は夕張市民の歓迎に「旗振ってくれて…寒いのに」と感激を嘘泣きで表現し、松田さんも「黄色いハンカチを振ってくれて…(バスに)誰が乗ってるか分かんないのに(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。
2人が主演と監督という立場でタッグを組むのは2004年の『恋の門』以来、11年ぶり。松尾監督は11年での松田さんの変化について尋ねられると「10年前は携帯ゲームをいじってなかったよね? いまはいっぱい携帯ゲームをいじってて、それを周りが見ているという…マイペースです」ととぼけた調子で語る。
一方、松田さんは「(松尾さんは)変わんないですね。『恋の門』で松尾さんの演出は台本じゃ想像できないことが多くて、それを忘れてましたが、やってて『大変だったな』と思い出しました」とふり返った。
決して、多弁とは言えない2人の微妙にシュールなやりとりに、会場は若干静まりかけるが、この空気を感じ取った松尾監督は「こう見えて、面白い映画ですから!」と必死にアピール。松田さんは、改めて「温かい空気感で、夕張に来れて嬉しいです」と喜びを語ると共に、映画祭の開幕を飾る上映を前に「面白いと思ったら周りを気にせずに笑ってください」と呼びかけた。
『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は4月4日(土)より全国にて公開。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。
《シネマカフェ編集部》
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