【特別映像】『007』にCGは不要!? 監督が明かすリアルアクションへのこだわり
ダニエル・クレイグを主演に迎えたシリーズ最新作『007 スペクター』から、恒例のビデオ・ブログの第6弾が到着! 今回はサム・メンデス監督が追及する“CG不要”のリアルアクション
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
「スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったボンド(ダニエル・クレイグ)は、その写真に隠された謎に迫るべく、M(レイフ・ファインズ)の制止を振り切り単独でメキシコ、ローマへと赴く。そこで、ボンドは悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルチア・スキア(モニカ・ベルッチ)と出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。そのころ、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップ、マックス・デンビ(アンドリュー・スコット)がボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた――。
前作『007 スカイフォール』に引き続き、サム・メンデス監督がメガホンをとる本作。その撮影現場から届く最新のビデオ・ブログは、早くも6本目。今回は、監督やスタッフのインタビューに合わせ、オーストリア、メキシコ、そしてモロッコなど世界各地で、緊張感のある撮影を行い、彼らがいかにアクション精度、リアリティにこだわったかを垣間見ることのできる必見映像となっている。
<オーストリアでの雪山カーチェイス>
まずは、一面雪に覆われたオーストリアでは、その美しい雪化粧とは対極的に、低空を滑空する黒いセスナ、雪山のワインディングロードではあり得ない激しいカーチェイスが展開する。ヘリコプターにカメラを搭載していることから、超低空の大迫力映像となることが容易に想像できる。セカンドユニット・ディレクターのアレクサンダー・ウィットは、このオーストリアでのシーンを「車3台と飛行機のスタントは初めての経験」と言いながらも、「見事なシーンに魅了されるはずです」と自信ありげに語っている。
<メキシコでの死者の日を完全再現シーン>
スペシャルエフェクトスーパーバイザー、クリス・コバルトは「メキシコでも大爆発や建物崩壊の場面など様々な撮影をしています」と語る。そして、建物の屋上を疾走し、何らかの任務を遂行しようとするダニエル演じるボンド。死者の日に賑わうメキシコの街での大追跡劇を期待させている。「ダニエルの屋上シーンも実際にメキシコシティで撮影した」というのは、ファーストアシスタントディレクターのマイケル・ラーマン。「広場と大通りの上空をヘリが飛ぶ場面も本物のヘリを使ったスタント撮影です」と続けている。
また、一転して、ヘリコプターのアクションシーンでは、“バレルロール”と呼ばれる背面飛行が披露されている。このヘリコプターアクションは、これまでのアクション映画でもほとんど披露されることのない危険度の高い技であり、監督の信条とする“現実味”のあるアクションへのこだわりが垣間見えるシーンともなっている。
<モロッコでの大爆破>
「モロッコでの撮影も大がかりで、過去手がけた中で最大の爆発シーンです」と再びクリス・コバルト。運び込まれる大量の火薬、アクションの掛け声とともに爆破シーンの一端が紹介されている。
メンデス監督が、「ボンド映画と私の信条は現実味のあるショットを積み重ねること」と語り、リアリティを追及するため、「スタント、アクション、爆発、今回もCGは使いません。究極のゴールは生のスタントでしか味わえない心の底からの興奮」と明かす本作。次々に映し出されていく、ボンドカーが駆け、飛行機、ヘリが飛び回り、燃える、『007』らしい“ド派手”でリアルなアクションシーンの裏側を、こちらから覗いてみて。
『007 スペクター』は12月4日(金)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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