綾瀬はるか&長澤まさみ、「毎日映画コンクール」W受賞!坂本龍一は32年ぶり音楽賞に
毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催し、今年70回目を迎える「毎日映画コンクール」の受賞作および受賞者が発表され、最高賞にあたる日本映画大賞を『ぐるりのこと。』の橋口亮輔監督の7年ぶりの最新作『恋人たち』が受賞
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毎日映画コンクールは、戦後間もない1946年に開催されて以来、国内で2番目に歴史のある映画賞として、俳優陣の演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などの映像スタッフ、日本映画史を代表する女優・田中絹代の名を冠する賞など、幅広い部門を設けている。
第70回となる今回は、2015年の日本映画界を表す多彩なラインアップが決定。『恋人たち』は、リリー・フランキー&木村多江の夫婦役が注目を集めた『ぐるりのこと。』の橋口監督による7年ぶりの長編映画で、監督自らオーディションで選んだ新人俳優を起用し、いま撮りたい題材で自由につくるというオリジナルプロジェクトから誕生。不条理だらけで、理不尽なこの世界に生きる“恋人たち”を描き出す絶望と再生の人間ドラマとして高い評価を受けている本作が、日本映画大賞に輝いた。
また、『野火』で監督、脚本、主演をはじめ、1人6役をこなした塚本晋也が監督賞・男優主演賞の2冠を達成。戦争文学の代表作の1つに数えられる大岡昇平による同名小説を塚本監督が自主製作により映画化。敗戦が濃厚となった先の大戦末期、フィリピン・レイテ島で極限状態に追い込まれていく主人公を描き、戦後70年という節目の年に衝撃を呼んだ。
さらに、いまをときめく“美人4姉妹”の共演が話題となった是枝裕和監督の『海街diary』からは、しっかり者の長女を演じた綾瀬さんが女優主演賞を、自由奔放な次女を演じた長澤さんが女優助演賞を獲得。
そして、米アカデミー賞に最多ノミネートされているレオナルド・ディカプリオ主演作『レヴェナント:蘇えりし者』で音楽を担当し、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた坂本さんが、映画音楽制作の復帰作となった山田洋次監督の『母と暮せば』で、なんと『戦場のメリークリスマス』以来、32年ぶりの音楽賞を受賞。スポニチグランプリ新人賞には、『トイレのピエタ』の野田洋次郎(RADWIMPS)と『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』の藤野涼子が輝いた。
なお、表彰式は2月16日(火)にミューザ川崎シンフォニーホールにて行われる予定。
<第70回毎日映画コンクール/受賞一覧>
【作品部門】
■日本映画大賞:『恋人たち』(橋口亮輔監督)
■日本映画優秀賞:『岸辺の旅』(黒沢清監督)
■外国映画ベストワン賞:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)
【監督賞・脚本賞】
■監督賞:塚本晋也(『野火』)
■脚本賞:原田眞人(『駆込み女と駆出し男』)
【俳優部門】
■男優主演賞:塚本晋也(『野火』)
■女優主演賞:綾瀬はるか(『海街diary』)
■男優助演賞:加藤健一(『母と暮せば』)
■女優助演賞:長澤まさみ(『海街diary』)
■スポニチグランプリ新人賞:野田洋次郎(『トイレのピエタ』)
:藤野涼子『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』
■田中絹代賞:桃井かおり
【スタッフ部門】
■撮影賞:藤澤順一(『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』)
■美術賞:原田哲男(『日本のいちばん長い日』)
■音楽賞:坂本龍一(『母と暮せば』)
■録音賞:小川武(『恋人たち』)
【ドキュメンタリ―部門】
■ドキュメンタリー映画賞:『沖縄 うりずんの雨』
【アニメーション部門】
■アニメーション映画賞:『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』
■大藤信郎賞:『水準原点』
【TSUTAYA映画ファン賞】
■日本映画部門:『幕が上がる』
■外国映画部門:『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
【特別賞】
■櫛桁一則(「シネマリーン」支配人)
■橋本忍(脚本家)
《シネマカフェ編集部》
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