【特別映像】愛する人のためにできることは…?『君がくれたグッドライフ』
“尊厳死”がテーマにもかわらず、トロント、ロカルノなど、ヨーロッパをはじめ世界各国の映画祭で上映されるや、仲間たちの美しい旅と夫婦の愛に、笑いと涙の
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本作で主に描かれるのが、ドイツからベルギーへと向かう主人公のハンネスと妻のキキ、そして仲間たちとの548kmにおよぶ自転車での旅。年に1度、自転車で旅に出る6人の気の知れた仲間たちは、ベルギーに向け、いつも通り陽気に旅を始めるが、ハンネスがALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命を宣告されていると告白したことで、一変する。
今回の本編映像では、旅の終わりが近づいてきたある日の夜、キャンプファイヤーを囲みながら、ハンネスは旅に付き合ってくれた仲間たちへの感謝と自ら“亡き後”の思いを語る。ひとりひとりが彼の思いを受けとめ、しんみりとした雰囲気になる中、妻のキキだけは表情が違い、何かを言いたげだ。ハンネスがキキに声をかけると、夫を気遣い胸に秘めてきた本音をついに語りはじめる。
苦悩を1人で抱え込み、大きな決断をしたハンネスに、「私は多分違う決断を下すと思う」と語りかけ、「私なら2人で分かち合う」と涙をこらえながら訴えるキキ。ハンネスはキキの言葉に何も返すことができない。ハンネスは愛するキキの負担になりたくない一方、キキはハンネスを愛するからこそ、彼のつらさを受け止めたいと願う。夫婦は、ハンネスの最期のときを目前に分かり合うことはできるのか…?
「君が僕の立場だったなら、どうする?」というハンネスの問いかけは、そのまま観客への問いかけでもある。ハンネスを演じたドイツの国民的俳優フロリアン・ダーヴィト・フィッツは、この役柄について、「死が身近であることを常に自覚していれば、人生を終えるときの助けになるのと思うのです。ハンネスはそれを理解できたからこそ、グッドライフ=より良き人生を送れたのでしょう」と、ふり返っている。
愛する人の選択をどう受けとめるのか。愛する人のためにできることを見つめる、彼らの5日間の旅路に、本映像から思いを馳せてみて。
『君がくれたグッドライフ』は5月21日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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