【予告編】フランスの団地で予期せぬ出会い!イザベル・ユペール主演『アスファルト』
「フランス映画祭2016」の団長として、まもなく来日を果たす名女優イザベル・ユペールをはじめ、6人の男女の偶然の出会いと化学反応を寂れた団地を舞台に描く…
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第68回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、高い評価を受けた本作。日本でも改めて注目を浴びている“団地“を舞台に、孤独を抱えた3組6人の男女の予期せぬ出会いを描く物語は、『歌え!ジャニス★ジョプリンのように』の監督を務め、俳優・作家としても活躍するサミュエル・ベンシェトリが、子ども時代をパリ郊外の団地で過ごした経験をもとに執筆した自身の小説が原案。どこかフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ作品を思わせる静ひつさの中に、可笑しみと温かみを備えた独特の映像詩を織り成している。
今回解禁された予告編では、フランス郊外の寂れた団地で、6人の男女が偶然に出会うシーンがユーモラスに描かれていく。車いす生活を送る中年男と、物憂げな美人看護師。「母親は死んだ」とうそぶく鍵っ子のティーンエイジャーと、全盛期を過ぎた女優。突然不時着したNASAのアメリカ人宇宙飛行士と、彼を迎え入れるアルジェリア系移民の女性。
ひと癖ありそうな女優に扮するユペールの相手役を務めるのは、新星ジュール・ベンシェトリ。監督の実の息子であり、『愛、アムール』などで知られる大ベテラン、ジャン=ルイ・トランティニャンの孫にあたる彼が、瑞々しい存在感で演じる。さらに、灰色の風景に異彩を放つアメリカ人宇宙飛行士には、『ファニー・ゲームU.S.A.』のマイケル・ピットがキャスティングされ、作品にリズムを生み出している。
また、映画ファンにとっては、壁に飾られた『ダイハード』のポスター、車椅子の写真家がヒッチコックの『裏窓』ばりにカメラをかまえるなど、嬉しくなってしまうショットも満載。
まるで“空から降ってきたような”偶然の出逢いが、ときに年齢も、職業も、国籍も越えて、孤独な心に化学反応を起こしていく。人と人との絆が育っていくさまが視覚的に描きだされ、静かな感動を呼び起こす予告編となっている。
『アスファルト』は「フランス映画祭2016」にて先行上映、9月3日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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