【独女のたわごとvol.24】“叶わぬ恋”は刺激的? ミア・ワシコウスカ主演『ボヴァリー夫人』
“おひとりさま”で飲むときは、だいたいグラスワインを1~2杯が定番ですが、夏の季節はモヒート率が高くなります。
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カクテルのブルームーンの名前は、青い月=ブルームーンの色に似ているからだそうです。3年に1度、ひと月に2回満月を見られる月の名称で、ブルームーンを見ると幸せになれるとも言われています。その一方で“叶わぬ恋”という意味もあるらしいんですね。ひとり飲みしながらネット検索して出てきたワードが“叶わぬ恋”って…。そんなこんなで相変わらず寂しさと切なさ全開…じゃなかった、悠々自適な生活を送っております(そう思わないとやってられない…)古山エリーです。今宵もたわごとおつきあいくださいませ。
せっかくなので、ブルームーンきっかけで叶わぬ恋について考えてみようと思ったのは『ボヴァリー夫人』を観たばかりだったからかもしれません。世界文学史に燦然と輝く“不倫小説”の名作の映画化です。主人公はエマ(ミア・ワシコウスカ)。華やかな結婚生活に憧れて年上の医師と結婚しますが、現実は――田舎町は退屈で、夫も実は退屈な人で、自分自身も何をするわけでもない退屈な日々で…。
そんなある日、エマは若く美しい青年と出会い恋に落ちちゃうんですね。でもって、いろいろあってその彼が去ると悲しみを埋めるために別の男性との情事に溺れる…。そう、何をしても埋まらない寂しさを夫以外の別の愛で埋めようとしたわけです。危険すぎます。仕事熱心で、多少退屈な人かもしれないですが、はたから見たら夫はとても素敵な人。でも、エマが求めていたのはロマンチックな“恋愛”だった。夫が不憫でならない…(ですが、そういう女性を選んだのは彼ですから、まあ、どっこいどっこい?)。
自由奔放に愛を求めすぎた女性が、どんな転落をするのかが残酷なまでに描かれます。叶わぬ恋についてしっとり考えごとをするはずが、ホラー並みにぞっとしてしまいました。思ったのは、恋愛体質の女性が恋愛に溺れないために必要なのは、やりがいのある“何か”を持っていること。仕事でもいい、趣味でもいい、人生が退屈にならないための何かです。その“何か”を探すのが大変であって、エマにとっては恋愛だったのでしょうけれど…。
というわけで、エマのような恋愛は決して真似したくないですが、恋愛から毎日一歩ずつ遠のいている四十路には(自分自身に喝!)、エマの性欲、恋愛力、私を愛して攻撃はかなり刺激的でした。そして、次のブルームーンを見れらるのは2018年。その頃までには、その頃までには…と願いつつ、今宵はここまで。また次回。
《text:Elie Furuyama》
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