【特別映像】オジサンたちの「お宝GO!」をカンヌ絶賛『トレジャー オトナタチの贈り物。』
“ポケモン探し”ならぬ、“お宝探し”に取りつかれた男たちをコミカルに描き、昨年、第68回カンヌ国際映画祭・ある視点部門<ある才能賞>を受賞したルーマニア映画『トレジャー オトナタチの贈り物。』。このほど、3人の
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コスティは息子と妻と家族3人、ルーマニアのブカレストで慎ましい生活を送っている。ある晩、近所の男が切羽つまった顔で800ユーロを貸してほしいと訪ねてきた。そのお金で金属探知機を借り、曾祖父が共産党台頭前に庭に埋めた宝を探したいというのだ。男は失業中のうえに、借金がかさみ、いまにも家を追い出されそうで、この宝探しに掛けていた。
コスティは「うさんくさい」と思いながらも、見つけた宝の半分を渡すと言われ、半信半疑で協力をすることに。ただし、古い硬貨が見つかると国有財産になるため、警察に届けなければならない。週末には、金属探知機の怪しい業者も加わり、おじさん3人による宝探しが始まった! 探知機は大きな音を立てるため、いつ警察に見つかるかとビクビクしながらの作業だ。果たして、宝を見つけることはできるのか!?
本作は、隣人役をつとめたアドリアン・プルカレスクの曽祖父が自分の庭に全財産を埋めたという実話を映画化。結果的に、実際は曽祖父の宝を見つけることはできなかったものの、コルネリュ・ポルンボユ監督はその話を元に自ら脚本を作り上げた。そして、今回宝探しの舞台として登場する庭は、なんとそのプルカレスク家の土地であり、まるでドキュメンタリーのような臨場感あふれる仕上がりとなっている。
そんな本作から今回解禁された本編映像は、主人公のコスティが仲間たとと宝探しを開始する重要な1シーン。隣人アドリアンに宝探しの話を持ちかけられた主人公コスティ。なけなしの金をはたいて金属探知機の業者を依頼し、彼ら3人での宝探しを開始する。ターゲットのエリアに到着したオジサンたちは早速、金属探知機を地面にあてて捜索開始。
業者は、まるで動物の悲鳴のように、「ウィーン、ウィーン」と珍妙な音を立てる金属探知機を操りながら、地中に何か埋まってないかをただ黙々と探す。しかし、探知機は地面に落ちている釘など全く関係のないものにも反応してしまう。そんなポンコツ探知機の様子に、本当に宝が見つかるのかと思わず心配になるコスティと隣人アドリアンだったが…。
近年、ルーマニアは『4ヶ月、3週と2日』でカンヌ映画祭パルムドールを受賞、今年の第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門監督賞を受賞した『グラデュエーション』(英題)のクリスティアン・ムンジウ監督や『私の、息子』でベルリン映画祭金熊賞を受賞したカリン・ペーター・ネッツアー監督の登場などで、“映画新興国”として大きな注目を浴びている。そして、本作のメガホンをとったのは、“ルーマニアン・ニューウェーブ”の旗手と呼ばれるカンヌ国際映画祭の常連、ポルンボユ監督だ。
オジサンたちが人生の大逆転を目指し、ヘンテコな金属探知機を使って「お宝GO!」する姿を、まずはこちらから覗いてみて。
『トレジャー オトナタチの贈り物。』は9月17日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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