【インタビュー】フェリシティ・ジョーンズ “ローグ・ワン”から始まるスター・ウォーズの「新たなる希望」
「しゃかりきになっていた20代に比べると、いまはありのままの自分を受け入れて、楽しめるようになったわ。確かに超大作への出演が続いていて“カオス”な状況だけど、浮き沈みが激しい仕事だし、流れに身を任せている。人間って急に変われるものでもないから」。
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故郷のイギリスを拠点に、学生時代から舞台、テレビ、映画と地道にキャリアを積み上げ、初のメジャー作品『アメイジング・スパイダーマン2』を皮切りに、オスカー候補となった『博士と彼女のセオリー』、トム・ハンクスと共演した『インフェルノ』と破竹の勢いでスターダムを駆けあがるフェリシティ・ジョーンズ。大ブレイクの“決定打”ともいえる主演作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の全世界同時公開が間近に迫る。
生まれも環境も違うワケありの面々が極秘チーム<ローグ・ワン>を結成し、帝国軍の究極兵器<デス・スター>の設計図を奪取するミッションに挑む本作。シリーズの原点である『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前に繰り広げられた冒険にスポットをあてる、いわば“もうひとつのスター・ウォーズ”だ。主演のフェリシティは、孤独な幼少期を過ごした“銀河のアウトロー・ガール”ジン・アーソを体当たりで演じている。
「性格は無謀で攻撃的。厳しい現実を生き抜くために、犯罪にも走った。でも、ジンというキャラクターがすばらしいのは、最初から周りの男たちと同等に扱われているという点だと思うわ。よく、あるでしょ? 『女の子なのに、男勝りですごいね』みたいに戦うヒロインを特別視すること(笑)。もちろん、演じる上での苦労はあった。アクションをこなすために、肉体的な準備も必要だったけど、大切なのは仕事に対し、献身的であることだもの」。
銀河を舞台に、家族の愛が紡がれる「スター・ウォーズ」シリーズ。その家族の一員になった感想は? 「私自身にとっても、思い入れの強い作品だけど、イベントなどで喜びに満ちあふれたファンの姿を目の当たりにすると、『スター・ウォーズ』とは一種の信仰だと再認識するわ。すてきだなと思うのは、世代を超えて家族一丸となって、作品を愛していること。コスプレした親子連れからサインを求められると、それだけにうれしくなるわ」。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の魅力は、まるで違った個性をもつメンバーたちが、信念と信頼で結びつき、同じ目的のために共闘する姿だ。「その通り。お互いの違いを尊重し合えば、世界を変える“新たなる希望”を共有できるの。とても現実的で力強いメッセージだと思うわ」。そう語るフェリシティに、世界一有名な超大作に主演したという気負いやおごりは一切なし。あくまで自然体な姿勢は、ジン・アーソそのままだ。
《photo / text:Ryo Uchida》
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