神谷さんと言えば、「化物語」阿良々木暦役、「黒子のバスケ」赤司征十郎役、「進撃の巨人」リヴァイ役、「おそ松さん」松野チョロ松役、『夜は短し歩けよ乙女』学園祭事務局長役など、多彩なキャラクターを演じ分ける実力派。本作『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下『2202』)では、物語の“キーマン”となるガミラス帝国地球駐在武官のクラウス・キーマンを演じる。
「第一章『嚆矢篇』第一話の冒頭の戦闘シーンは“変態的”と言っても過言ではないくらい凄かったです(笑)。相当こだわって制作されていることをひしひしと感じました。そもそも完全新作としてリメイクした『2199』のさらにその続編を制作するというのは、かなりハードルが高いことをやっていると思うんです。その意気込みみたいなものが第一章では映像からも感じられた」と、本作をふり返る神谷さん。そしていま、さらなる熱量を帯び、宇宙戦艦ヤマトが再び旅立つ!
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「『ヤマト』という原作があって、福井さんのシナリオがあって、監督が画にして、それに僕が声をあてるというように、色んな要素でアニメーションは作られているので、そこは僕が足してもいい要素かなとは思っています。いまのところ、キーマンは自分が想定していた人物像から大きくブレてはいないので、変化が垣間見えるとしたら、この先もっとこの物語が展開していったときかなと思っています」。
こうして演じるキーマンという人物。彼の魅力について問われると「正直あまりよく分からないですね」と明かす。「これはキーマンに限ったことだけではなく、作品に関わっている渦中において、このキャラクターにはどんな魅力があるのか、あまり考えないようにしています。そういうことを分かった上で演じてしまうと、自分はどうしてもあざとくしてしまいがちなので(笑)。ただ、何を考えているか分からないミステリアスな部分に、魅力を感じている人は多いかもしれないですね」。
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