【インタビュー】ジョニー・デップ、「ゴールなき」ジャック・スパロウの魅力
米俳優のジョニー・デップが主演最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』を引っさげ、13度目の来日…
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「ジャックって不思議な男なんだ。言いたいことを言って、やりたいことをやる。思い上がった奴なんだけど、その根底に無邪気さや純粋さがあるんだ。常に混乱しているから、自分がとった言動の意味を理解するのに5.5秒かかってしまう(笑)。もちろん、そこが魅力だよね。“成長”って概念とは縁がなくて、いわゆる(役柄としての)ゴールや到達点がない。ずっと変わらず、そこにいるんだ。クールなトカゲみたいだなって。僕自身もジャックのそんなところが大好きだよ」。
約6年ぶりの帰還を果たした世界的ヒットシリーズ第5弾。ジョニー演じる孤高の海賊ジャック・スパロウと、ジャックへの復讐を果たそうと魔の三角海域から解き放たれた“海の死神”サラザールが因縁の対決を繰り広げる。冒険に加わるのは、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の息子であるヘンリー・ターナー、そして女性天文学者のカリーナだ。
「シリーズとしては一番ブランクがある作品だけど、今回はヘンリーとカリーナの活躍が見どころだね。2人のフレッシュな存在感は第1作を思い出させるし、彼らのおかげで物語も引き締まった。実際、ヘンリーを演じたブレントン・スウェイツは、そばにいても多才ぶりを感じたし、カリーナ役のカヤ・スコデラリオも地に足のついた力強いヒロイン像を生み出してくれた」。
宿敵サラザールを演じる名優ハビエル・バルデムとは、『夜になるまえに』(2000)でも共演している。
「古くからの友人であるハビエルが、参加してくれると知って大興奮したんだ。役柄を熟考するのはもちろんだけど、こちら側にも『いま、何をすべきか』投げかけてくれるからね。心に傷を負った“ヒーロー”を演じる姿を目の当たりにするのは、すばらしい経験になったよ。何ていうか…、地獄からやって来たコウモリみたいさ。サラザールはジャックを殺したいと思っている。でも、その憎悪の中には、ジャックへの敬意も込められている。見事の一言だよ」。
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