ジム・ジャームッシュ初期作人気投票1位!『ストレンジャー・ザン・パラダイス』上映
アダム・ドライバーが“インディーズ映画の雄”ジム・ジャームッシュとタッグを組み、昨年のカンヌ国際映画祭でも絶賛された『パターソン』。その公開を記念して行われたジャームッシュ監督初期3部作の投票の結果
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最新作の『パターソン』は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』や『沈黙-サイレンス-』に出演し、いまや次世代ハリウッドを代表する俳優となったアダムが、“パターソン”という街に住む、バスの運転手パターソンを演じる珠玉作。「君のことを思いながらこのシーンを書いた」という監督たっての希望で、永瀬正敏が『ミステリー・トレイン』(’89)以来ぶりにジャームッシュ作品に再出演していることでも話題を呼んでいる。
そこで、「もっとジャームッシュを若者にも知ってもらいたい!」と、ヒューマントラストシネマ渋谷主催で今回の投票&上映キャンペーンを実施。80年代の公開以来、現在もカルト的な人気を誇る初期3部作『パーマネント・バケーション』(‘80/卒業制作)、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(’84)、『ダウン・バイ・ロー』(’86)の中から、ファンたちが好きな1作品に投票。ジャームッシュ作品のTシャツを着た熱狂的なファンを思わせる方から感度鋭い若者たちまで、10代~60代近くの幅広い層から票を得て、最後は『ダウン・バイ・ロー』と得票数を競り合った結果、1位は『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に決定! 8月22日(火)の1夜限りの上映で、渋谷のスクリーンに公開当時の興奮が蘇る。
この結果に際し、ヒューマントラストシネマ渋谷の支配人は「投票期間中は、たくさんの方にご参加いただき誠にありがとうございました。過去に某アパレルブランドで販売されたジャームッシュの作品Tシャツを着て投票してくださった方もいて、企画側の人間として目頭が熱くなりました…! イベント当日が楽しみです!」と喜びいっぱいにコメント。
1986年4月19日より日本公開された『ストレンジャー・ザン・パラダイス』は、ミニシアター・ブームの草分け的作品としてロングランヒットに。ニューヨークに住む若者ウィリーとハンガリーからやって来た彼の従妹エヴァ、ウィリーの相棒エディという3人の若者の触れ合いを描く。印象的な音楽を手がけたのは、主演を務めたジョン・ルーリー。「新世界」「一年後」「パラダイス」の3部構成で、全編モノクロで撮影。35ミリ長編映画としては第1作目。
同作の公開当時には、錚々たる面々からコメントが寄せられた。※1986年公開時パンフレットより転載(敬称略/順不同)
■山田洋次(映画監督)
とても感心しました。三人の貧しい若者たちに熱い愛情のまなざしをなげかけながら、自由への憧れをせつせつと謳った作品。素晴らしい才能です。
■村上春樹(小説家)
とても面白い映画で、知人にも勧めております。ゴダールをもっとポップにしたみたいな感じだけど、嫌み・臭みがないのが良かったです。
■坂本龍一(ミュージシャン)
ワンカット、ワンカットが昔のアルバムを見るときの様に甘酸っぱいものを漂よわせている。アメリカという国への愛、小津の反映、ウィリーたちのライフ・スタイルetc。どれをとっても好感がもてる。
ジャームッシュの初期作にして、永遠の代表作ともいわれる1本。集大成的作品『パターソン』とともに堪能してみては?
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』は8月22日(火)18時40分の回のみ、ヒューマントラストシネマ渋谷にて上映。
『パターソン』は8月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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